02/09 14:23 女川原発2号機で火災 作業員に放射性物質付着 定 社会33
共同
九日午前九時三十五分ごろ、宮城県女川、牡鹿両町にある東北電
力女川原子力発電所の2号機(沸騰水型軽水炉、出力八十二万五千
キロワット)の原子炉建屋地下一階の放射線管理区域で出火、ビニ
ールシート一枚を焼き約六分後に消し止められた。二十四歳と三十
二歳の男性作業員二人が顔などに軽いやけどを負った。
東北電力によると、作業員二人の顔に微量の放射性物質が付着し
、ガーゼでふき取った。作業員が身に着けていた線量計では被ばく
はなく「健康には影響ないはずだ」としている。
経済産業省の原子力・安全保安院によると、作業員は顔に何らか
の汚染物質が付着、すぐにふき取った。汚染物質は極めて低いレベ
ルで、厳密には被ばく事故に該当しないとみている。
東北電力などによると、作業員が検査作業中に使い終わったスプ
レー缶約三十本を袋に入れ移動させた際、火が出てビニールシート
に引火したらしい。建屋などの施設は焼けなかった。外部への放射
能漏れなどはなかった。同社や石巻署などが出火原因を調べている
。
2号機は昨年十二月二十一日から定期検査中で、原子炉は停止さ
れていた。
東北電力によると、女川原発は一月三十日に3号機(沸騰水型、
出力八十二万五千キロワット)が営業運転を開始し、三基体制にな
ったばかり。
二○○○年二月には、定期検査中の1号機(沸騰水型、出力五十
二万四千キロワット)制御棟の電源室から出火したことがある。
(了) 020209 1422
[2002-02-09-14:23]