(回答先: 土井党首窮地に:「監督責任」避けれず 秘書・五島氏とは? 投稿者 DC 日時 2002 年 4 月 05 日 00:58:22)
http://www.1101.com/torigoe/index.html
http://www.1101.com/torigoe/2002-04-04.html
4月4日のニュースから
このところ私の感覚がおかしいのかなあ、と思っていた。
あまりにも日本のメディアが辻元・元議員のことを
大罪を犯したかのように連日伝えているので
なんだろうな、これは?と思っていました。
税金を払っている国民の一人としては
辻元さんのやったとされていることに対して
何の被害感もないんですね。
確かにルールは違反したけど彼女は日本の政治のために
彼女なりに懸命にやっていたわけで、
それも少ないカネをやり繰りしていたわけでしょう。
税金は国民の期待に沿って使われていたんだと
思いますよねえ。
でも、そこまでやりくりせざるを得ない
日本の立法機関のシステムの貧困さは感じますが、
彼女がやり繰りしながら政治に打ち込んでいたのを、
形式的なルール違反で
さも悪らつな犯罪者のごとくに言い募る
日本のメディアの情けなさ、貧困さに私は心から悲しいね。
自民党=企業献金
社会党=労働組合献金
こういうバックがあって
政治=立法行為にちゃんとしたカネ=コストを
払わないでいいという時代が永く続いていた。
つまり、立法行為は世界一優秀な
中央省庁の官僚がやっていたわけだ。
そこへ20世紀の終わりから市民運動系の政治家が
有権者の意識の変化とともに少しずつ出てきた。
彼らにはそうした献金のバックはない。
そこで、確かにルール違反だけど
公設秘書のカネのやりくりをしていた。
ことの本質を見ればこれのどこがそんなに
テレビのコメンテーターと称する輩が言い募るほど
悪いことなのか?!!
私は疑問を抱えていました。
もちろんルール違反には
スピード違反に罰金を払わなきゃならないように
ペナルティーは課せられるでしょう。それは当然です。
ウソをついたのもよくないですよ。
ばってん・・・・・・
そういう思いを抱えていた時、
今日新幹線の中で次のような記事を発見、
へえ?!そうなんだ、やっぱりそういうふうに
考える人もいるんだと興味深く読みました。
これは全文を読まないと理解できないと思いますので
ここはきっちり引用をさせていただきます。
記事は4月5日付けの「日刊 ゲンダイ」9面。
「不思議な国 日本の危機
B・フルフォード(フォーブス誌東京支局長)」
見出しはこうです。
「欧米人には理解不能 辻元清美の どこが悪い!?」
「深夜の大通り。
赤信号でも車が来ないことが確認できれば、
信号を無視する欧米人は数多い。日本人も一緒だと思う。
法律のために人間がいるのではなくて、
人間が合理的に生活するための規則が法律だからだ。
自分の目と耳で安全を確認できれば、
無駄な時間を待つことはない。当たり前の話である。
ところが、社民党の辻元清美前政審会長の
一連の疑惑を見ていると、
日本人の法律感に疑問を感じる。欧米人の反応は
『辻元のどこが悪いの?』だからだ。
確かに記者会見でウソをついた道義的責任、
政治資金収支報告書をゴマかした
法律違反はあるのだろう。
しかし、これは深夜の赤信号を思い出す。
法律は絶対的な存在ではなく、
その精神を理解して運用すべきで、
これが欧米流の考え方だからだ。
政治資金規制法というのは、政治家が不正なワイロを
受け取らないように定めたもので、
細かい項目が違うと言い出したら切りがない。
無論、辻元氏の場合は、鉛筆を買ったと書いてあるのに
消しゴムだったというたぐいの話ではないが、
ワイロを受け取ったわけではないし、
税金をフトコロに入れたわけでもない。
1人の秘書の給与で、複数の秘書を雇ったわけで、
その方が政治活動が機動的になると考えたからだろう。
税金でカツラを買った山本譲司とは違うのだ。
それを『法律違反だ』と鬼の首を取ったように騒ぎ立てる
日本人は、法律に人間が縛られている。
日本はいつから、そんな厳格な法治国家になったのか。
パチンコ屋で換金はダメで
ライターの石ならOKという国ではないか。
社会的慣習、合理的判断で、
法をねじ曲げて運用している例は山ほどある。
辻元疑惑もそのたぐいだ。
立法府の議員が法を犯したのだから、
ある程度のおとがめは必要なのだろうが、
億単位の税金を不正還流させた鈴木宗男議員が
離党で済んで、辻元氏が議員辞職とは腑に落ちない。
欧米人は目を白黒させている」
私は全くその通りだと思いましたよ。
テレビによく出てくる政治評論家や学者が
いかにこういうときにいい加減か、
世の中の流れにみんな流されてしまうか、
その見本みたいな事例でしたね。
ま、これも賛否両論あると思いますが、
こういう考え方をする人があまりにもいないので、
この記事の引用をさせて頂きました。
#みんなやっていることだということも、駐車違反程度の微罪であるという
こともわかったうえで、でも、社民党は今回の件で、追及されるにはわけが
あります。日頃の社民党の主張が上記文中のへんてこりんな法律にしばられた
日本人そのものだからです。我々、社民党は一切の法律違反は犯しませんと
さんざん主張しつづけてきたものだから、自業自得というものです。
http://www5.sdp.or.jp/central/timebeing/yamamoto0904.html
2000年9月4日
山本譲司議員の逮捕について(談話)
社会民主党
幹事長 渕上 貞雄
山本譲司衆議院議員および公設第一秘書が、詐欺容疑で逮捕された。
国から支給された政策秘書の賃金の大半を秘書に支給せず、事務所経費に流用したとの疑いである。また、政策秘書の採用についても、最初から
賃金を詐取する目的で名前のみを登録する「名義貸し」採用の疑いももたれている。
国会議員としてあるまじき極めて遺憾な行為であり、事実とすれば逮捕は当然である。また、賃金を他に流用するための「名義貸し」採用であったとす
れば、まさに政治家としての倫理感を欠く悪質な詐欺行為そのものであり、到底許されるものではない。政治腐敗を追及し、政治倫理の確立をめざすべ
き野党の政治家がこのような犯罪で逮捕されたことは極めて残念である。
こうした事件の再発を防止するためには、国会議員の秘書制度そのものの見直しを行うべきである。とりわけ、議員の政策・立法活動の充実のため
に導入された「政策秘書」制度が悪用される一方、狭き門の政策秘書試験を突破した有用な人材が採用されないままであるといういびつな実態は、改
めなければならない。
山本議員は、国民の前に率直に事実を明らかにするとともに、直ちに衆議院議員の職を辞するよう強く求めるものである。
#ほらね、鳥越さんが引用したなかに出てくるへんてこな日本人そのもの。今回の事件で、どこの政党も社民党に対して上記のような厳しいことをいっているところはないです。(笑)
#むしろ、どこもやっていることだと同情的な声さえ聞こえます。(共産党を除く(笑))
おたかさんの“陰の実力者”疑惑、苦渋深まる社民
社民党は4日午前、党本部で常任幹事会を開き、辻元清美・元衆院議員の元政策秘書給与の
流用疑惑について、調査の終結と、今後は党が結束して対応する方針を確認した。しかし、3日
の党調査委員会(中西績介委員長)の調査報告で、土井党首の政策秘書の五島(ごとう)昌子
氏(64)が辻元氏に政策秘書2人を紹介していたことが明らかになり、土井氏の責任論が広がる
中、土井氏ら党幹部の顔には苦渋の色がにじんでいる。
「いろいろありがとうございました。まことに忙しい中で……」。4日の常任幹事会の冒頭、土井
氏が出席者にかけた声はか細く、普段の力強さは見られなかった。土井氏は、昨夜と同じベージ
ュ色のブレザー姿で、表情も終始険しかった。
社民党は3日の調査報告で、辻元氏の元政策秘書給与の流用疑惑について、土井氏の長年
の側近である五島氏が「指南役」ではないと否定し、幕引きを図るつもりだった。
ところが、給与流用を誰が言い出したのか、という肝心な点があいまいな内容だったため、「イ
メージは良くない」(福田官房長官)、「はっきりしない結論だ」(鳩山民主党代表)などと批判が相
次ぎ、むしろ火に油を注いだ格好となった。
五島氏は、1969年の土井氏の衆院初当選と同時に秘書となり、国会議員秘書でも最古参の1人。30年以上も土井氏
と2人三脚で歩んできただけに、秘書仲間はもちろん、社民党議員さえもが一目も二目も置く存在だ。
「新人議員の秘書の間では、『五島さんには逆らわないように気を付けて』と申し送りがあった」と社民党関係者は証言する。
「土井事務所に電話すると、まず秘書の五島氏と話す。国会議員同士でも、いきなり党首とは話しにくい雰囲気がある」と語る若手議員もいる。
常に土井氏に影のように寄り添う五島氏は「世話好きで、面倒見がいい」という評判の反面、「出しゃばり」との陰口もたたかれた。普通の秘書なら当
然、席を外す議員同士の会談にも平気で同席し、自分の知らないことがあると「聞いてないわよ」と怒ることもあった。
当然、社民党の重要情報は五島氏に集中する。五島氏に公設秘書を紹介された議員は少なくない。
辻元氏の疑惑が発覚した際、関係者は「五島さんが紹介したに違いない」と口をそろえた。ただ、土井氏の側近中の側近の関与が明確になれば、土
井氏の責任が問われるのは確実。このため、土井氏周辺では、土井氏を守るため、「五島氏の“身代わり”として、別の党関係者を辻元氏の秘書の紹
介者と公表する」シナリオが検討されたとの説も流れた。
社民党内では、「土井チルドレン」と呼ばれる96年衆院初当選の辻元氏や保坂展人、中川智子両衆院議員ら若手議員らと、旧社会党書記局以来の
古参の党職員との確執がうわさされていた。
「辻元氏の疑惑を報じた週刊誌の記事が、やたらと党内事情に詳しいのは、党内から情報をリークした者がいるからだ。党内の対立構図は、『市民派
対労組派議員』ではなく、『国会議員対三宅坂(にある党本部の職員)』だ」。そう解説する関係者もいる。
10日には、衆院予算委員会で辻元氏の参考人招致が行われる。秘書給与流用疑惑への五島氏の関与の有無などについて、厳しい質問が集中す
るのは確実で、辻元氏の答弁次第では、土井氏の責任論が一層強まる可能性もある。
事実上の「土井氏の個人商店」(民主党幹部)である社民党にとって、土井氏の進退は党の存亡に直結する。社民党には正念場の日々が続くことに
なる。(読売新聞)
くさい物にフタ 土井氏中心に党の結束確認
辻元清美前衆院議員の
政策秘書給与不正需給疑
惑に絡み、社民党の調査
委員会が土井たか子党首
の女性秘書の“関与”を明
らかにしてから一夜明けた
4日、同党は党本部で常
任幹事会を開いた。しか
し、疑惑解明に程遠い状
況にもかかわらず、調査
終了の方向性が示され、
さらに党首の責任も不問。
導き出されたのは土井氏
を中心にした結束の確認
という、国民感覚からかけ
離れたものだった。
かつて、疑惑追及の急先ぽうで知られた護憲・市民政党に、もは
や自浄能力はなくなったようだ。
調査委員会の委員長を務めた中西績介副党首は常任幹事会で
「(調査委員会の)役目は終了した」と報告。辻元氏の疑惑に関する
調査は終了したとの認識を示した。
3日夜に発表された調査報告書や会見などでは、辻元氏が給与
を流用した女性政策秘書を同氏に紹介したのは、土井氏の政策秘
書を務める五島昌子氏だったことを認めた。社民党の言い分は、五
島氏が辻元氏のために政策秘書を紹介しただけで、なぜ党首の責
任論に発展するのかというもの。しかし、辻元疑惑で肝心要の「誰
が流用を指南したのか」という部分については触れられていないザ
ルのような調査結果。
依然として五島氏自身に指南役疑惑が向けられており、土井氏は
少なくとも監督責任を問われそうだが、席上、土井氏の責任を問う
声は出なかったという。
福島瑞穂幹事長は「新聞紙面上に土井党首の責任論が出ている
が全く不思議だ」と話すなど、見当違いの発言も飛び出した。
当の土井氏は「国政が大切な時期だからこそ、しっかり力を合わ
せて頑張っていきたい」と強調。出席者からは「三役を中心に団結
して頑張ってほしい」との意見が出され、土井氏を中心にして党の
結束、再生を図っていく方針を確認した。
疑惑解明に背を向けた社民党。土井氏引責辞任という事態にな
れば、解党不可避とも言われるだけに、くさい物にフタをしての組織
防衛を最優先させたと言えそうだ。
共闘関係にあった民主党の幹部の1人は「疑惑解明がなされたど
ころか、ますます党ぐるみとの印象が強まった。真紀子さんの件とも
合わせ追及しなければ、こちらも秘書疑惑まみれと有権者にレッテ
ルを張られてしまう」と述べており、引き続き社民党秘書問題を追及
せざるを得ないとの認識を示した。