(回答先: 「武富士」弘前支店強盗放火殺人事件で逮捕された人物は真犯人か? 《酒鬼薔薇事件A君と似た自供過程》 投稿者 あっしら 日時 2002 年 3 月 16 日 22:28:29)
捨てた缶は犯行に使用したものとは別 武富士事件容疑者 [朝日新聞]
青森県弘前市の武富士弘前支店の放火殺人事件で、強盗殺人などの疑いで逮捕された同県浪岡町の元タクシー運転手、小林光弘容疑者(43)が、同町内の山林に捨てたのは事件に使ったオイル缶とは別のオイル缶だと供述していることが18日、わかった。同日、記者会見した弁護士らが明らかにした。
捜査本部は、小林容疑者の供述に基づいて山林から缶を発見したが、自宅の家宅捜索でも同種の缶数個を押収している。捜査本部は当初、山林で見つかった缶を事件に使ったものとみていたが、自宅の缶を使った可能性もあるとみて確認を急いでいる。
弁護士によると、小林容疑者は事件後、使った缶のふたを途中で無くしていることに気づいた。ふたのない缶を自宅にもっているとあやしまれる可能性があるため、別の缶のふたを当日使った缶に取り付けた。その後、別の缶の方を、底に穴をあけて山林に捨てた、と話しているという。(21:23)
2002年03月18日
武富士放火殺人:
使用のオイル缶 自宅捜索で押収
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青森県弘前市の消費者金融「武富士」弘前支店の強盗殺人・放火事件で、同県浪岡町のタクシー運転手、小林光弘容疑者(43)が事件で使ったオイル缶は県警が同町の山林内で発見した缶ではなく、小林容疑者の自宅を家宅捜索した際に押収した缶だったことが18日、分かった。
県警は小林容疑者の「事件後に捨てた」との供述に基づいて7日、オイル缶を山林内で発見した。その後、小林容疑者が「支店に持ち込んだオイル缶ではない」と供述を翻した。接見した弁護士によると、小林容疑者は支店に押し入る直前に現場でオイル缶のふたを捨てたため、持ち込んだオイル缶に以前購入した同一オイル缶のふたをはめて自宅に置き、別のオイル缶を捨てたという。現場のふたから足がつくのを恐れ、偽装工作を図ったと県警はみている。
[毎日新聞3月18日] ( 2002-03-18-12:51 )
2002年3月19日(火) [東奥日報]
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武富士事件で偽装工作の疑い
武富士弘前支店強盗殺人・放火事件で、小林光弘容疑者(43)が接見弁護士に犯行に使用したオイル缶は自宅に保管と語ったが、弘前署と県警の捜査本部は、犯行時使用の缶に犯行後新たに購入したオイル缶のふたを付け替えて自宅に保管、浪岡町の山中には新たに購入した方の缶を投棄していた−との見方を強めていることが十八日分かった。同本部は偽装工作だったとの見方を固めた。当初、「山の中に缶を捨てた」との供述通りに缶が発見されたが、直接犯行に使用した缶は別との供述を得たもようで、捜査本部は既に、これらの缶とさらに自宅に残されていた計三つの缶を証拠品として押収、確保し、さらに慎重な裏付け捜査を続けている。
捜査本部によると、小林容疑者は犯行直前まで、自宅に二つのオイル缶を保管。一つは、以前購入し、草刈り機など農機具用に使っていた「Aオイル缶」(仮称)。もう一つは犯行に使用するために事件前日(昨年五月七日)に購入した「Bオイル缶」(同)。
犯行当日(同八日)、小林容疑者は前日購入のB缶を持ち込み犯行に及んだ。しかし、その後、缶のふたをなくした(現場付近で)ことに気付き、二つの缶を犯行前と全く同じ状態で自宅に置いたとされる。「家族にも怪しまれないようにする必要があった」旨、供述しているという。
同容疑者は犯行に使用したB缶とふたが合致する「Cオイル缶」(仮称)を新たに購入、ここにきて「C缶の中のガソリンをB缶に移し替えた後、浪岡町の山林に捨てた」と供述。B缶にC缶のふたを付け替えた疑いが強まった。
これまでの調べで、捜査本部が押収したA、B、Cの三つの缶はいずれも、出光興産が販売する「ZEPRO」シリーズの四リットル入りオイル缶だった。そのふたは互いに合致。ただ、缶の外装デザインにはやや違いがあるという。
捜査で、小林容疑者はC缶に複数の小さい穴を開けて捨てていたが、ほかにいくつか傷もつけていたことが新たに判明。ガソリン抜きの行為と分析される一方で、小林容疑者は「古い缶のように見せるため」と供述しているという。
ただ一方で、小林容疑者に接見した中林裕雄弁護士は、「犯行に使用したオイル缶に付けたふたは、もともと自宅にあった古いオイル缶のものを代用した」−としており、捜査本部と食い違いを見せている。草刈り機用の古い缶に入っていたガソリンは自宅の花壇に捨て、空いた缶の底に穴を開けてから山中に捨てた−としているという。
2002年3月19日(火) [東奥日報]
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小林容疑者、犯行前日の足どり
小林容疑者が犯行前日の昨年五月七日の行動について、黒石市内のガソリンスタンドで混合油を購入後、武富士弘前支店を下見し、深夜まで浪岡町の公園で考え込んでいた−などと話していることが十八日、分かった。
同日午前、接見弁護士三人が明らかにした。
それによると、同容疑者は(1)犯行前日の五月七日午前六時に自宅を出て黒石市に向かい、コンビニで買い物をした後、同市の公園で休憩(2)午前十時すぎに、同市内のガソリンスタンドで、自家用車に給油(3)黒石運動公園で、考え事をしながら弁当を食べた(4)午後二時すぎ、同じガソリンスタンドで犯行に使用した混合油を購入後、犯行現場となった弘前市田町五丁目の武富士弘前支店を下見。二十−三十分、支店内の客の出入りを観察して、ビル三階にあった同支店の入り口付近まで行った−という。
さらに下見後、午後八時ごろから浪岡町総合運動公園で、午後十一時半ごろに帰宅するまでの三時間半にわたり、缶ビールを飲むなどしながら考え事をしていた−と話しているという。考え事の内容については、聞いていないという。
帰宅前の午後十一時ごろには、同運動公園でパトロール中の警察官に職務質問を受け「飲酒後は、車を運転しないようになどと言われた」と、話しているという。