投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 07 日 17:55:18:
2030―40年ごろに起きるとされる南海地震(マグニチュード=M8・4前後)、東南海地震(M8・1前後)による各地の震度予測を、政府の地震調査委員会が7日公表した。南海地震の揺れは西日本一帯に及び、四国と紀伊半島南部で震度6弱以上、大阪、神戸両市など東海西部から九州東部の広い範囲で震度5弱以上になるという。
国による両地震の震度予測は初めて。国の中央防災会議はこれをもとに津波予測や被害想定を行い、2つの巨大地震に備えた近畿、中部圏の「地震防災大綱」を来年度にまとめる。
南海地震の想定では、県庁所在地や揺れが増幅されやすい地盤の地域から45市町を選び、地震波を推定して震度を試算。結果は、規模が比較的小さかった昭和南海地震(1946年)による各地の震度を1階級ほど上回った。
耐震性の低い建物は倒壊する「震度6弱」以上が和歌山、高知、松山など6市町、住宅が傾く可能性のある「5弱から5強」が福井、奈良、大阪、広島など24市町。うち奈良など11市町は、地震の原因となる岩盤の割れ方によっては「6弱以上」になる。
5弱以上の地点は、太平洋沿岸から瀬戸内や北陸、山陰の日本海沿岸まで及び、計20府県にわたる。
東南海地震は39市町で試算。震源域は南海地震より東へ若干ずれるが、近畿地方も強い揺れに見舞われ、奈良県五條市、和歌山県串本町、津市が「震度6弱以上」と予測される。
いずれの地震も、試算震度より1階級上下する可能性があり、地震調査委は「『震度6弱以上』とされた地域でも、実際の揺れは6強や7に達することもある」と注意を求めている。
今回の震度予測に先立ち、地震調査委は「今後30年以内に両地震が発生する確率は40―50%」との見解を9月に公表している。
(12月7日17:17)
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