(回答先: 日銀総裁「景気、引き続き悪化している」〔日本経済新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 2 月 13 日 22:13:47)
日銀の速水優総裁は13日の記者会見で、追加金融緩和策として政府から要請のある長期国債買い入れ増額について「直ちに増額しないと資金供給できないという状態ではなく、必要性は今のところない」と述べた。「成長なくして物価は上がらない」と強調、デフレ阻止には税制や公的金融機関の見直しなど、構造改革による需要の創出が不可欠との認識を示した。
総裁は「デフレ脱却の決意を政府と共有している」と述べ、「今後とも粘り強く資金供給を続ける」と強調した。ただ日銀がさらに金融を緩和しても「企業や家計に資金が回っていないかない」と指摘、現時点での追加金融緩和には慎重な姿勢をにじませた。日銀による国債買い入れ増額も、市場動向を見極めながら判断する考えを示した。金融市場の動向については「(株式、債券、円相場の)トリプル安には片が付いたと見ている」と述べ、相場下落に歯止めが掛かってきたとの認識を示した。3月決算期末に向け金融システム不安が生じた場合には、「公的資金の注入などと合わせた流動性の供給など、適切に対応していく」との決意を表明した。