日銀の速水優総裁は13日午後の会見で、現状の景気について「引き続き悪化している」とし、12日に発表した2月の金融経済月報における基調判断と同様の認識を示した。景気の先行きに関しては「今後も悪化は続くと思うが、輸出と在庫面から下押し圧力が弱まってくるにつれ、そのテンポは徐々に和らいでくると予想される」との見通しを示した。
物価下落が続くデフレ経済からの対策について速水総裁は「デフレ脱却への決意は、政府と日銀でしっかりと共有されている」と強調。日銀としても「粘り強い資金供給を続け、金融市場の安定と緩和効果の浸透に努めていく」と説明した。