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金融庁は1日午後、2001年9月期の不良債権の状況を公表した。全国銀行ベースでは、金融再生法開示債権総額が同3月期に比べ3兆1000億円増加して36兆8000億円、リスク管理債権は3兆2000億円増加して35兆7000億円となった。金融検査マニュアルに基づく一巡目の検査を受けた銀行を中心に、要管理債権のうち、貸し出し条件緩和債権が判定基準の厳格化により増加したことが主因。個別貸倒引当金の残高は1000億円減の7兆1000億円、不良債権処分損は前年同期に比べ7000億円増加して3兆円となった。
2001年9月末の金融再生法開示債権が3兆1000億円増えたのは、判定基準の厳格化による要管理先債権が2兆8000億円増加したことが主因。危険債権・破産更生等債権はオフバランス化が4兆7000億円あったものの、債務者の業況悪化などにより、新規発生が5兆2000億円あり差し引き6000億円増えた。