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(回答先: FISCOクロージングコメント (1月17日) 「銀行株の行方が注目される」 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 1 月 17 日 17:38:28)
*09:15JST 海外市場の流れを受けて、本日も上値が限定的になろうが、「安くて
売れない、安くても買えない」の状況であり、トレンド性を持った動きにはならな
いと考えている。
「3月危機」が迫るなか、私は株式よりは為替の動きに注目している。これだけ
危機的な状況になると、人間麻痺してしまうものだ。危機が叫ばれれば叫ばれるほ
ど、市場はしらけたムードにならざるを得ない。
為替に注目しているのは、「思わぬ円高」を読んでいるからだ。現在のファンダ
メンタルズを観察すれば、円に買い材料などどこにもない。積み上がった借金に、
ゴマカシの改革、さらには自虐主義の日本人投資家は、たかが10兆円の外貨資産の
成り行きに一喜一憂している。もっとひどいのは、円安容認発言が日本売り容認と
同等であることを気付いていない政治家・官僚の存在だ。
しかし、私は3月危機に向けて「思わぬ円高」を読む。レベル的には118/123円台
までの円高だ。3月危機を前に、機関投資家の外貨資産売却の動きが加速すると考
えることがその背景にある。市場にはドルロングが溜まっている。テクニカル的に
も過熱感は非常に強い。皆が円に対して弱気だ。しかし、ドルに対して強気の立場
を取らねばならない材料も、見当たらない。景気の先行きに対する不安は、年初か
らの株式市場を観察すれば、あまり多くの説明は要らないであろう。
円に注目し、円のファンダメンタルズを観察すれば、円を売り、ドルを買うとい
う行為は正当化されても、ドルをファンダメンタルズからドルを買い、円を売ると
いう行為は時期尚早と考える。
127円を突破したあたりから、市場に参加する投資家の質ががらっと変わった。
言葉は悪いが、「素人相場」になっているのだ。
思わぬ円高のあとは、「超円安」というシナリオしか描けないのが現状ながら、
グローバル経済下では世界で2番目の経済大国である日本の通貨の下落は、世界に
小さくない影響を与えることになる。システム上の制御機能がどこかで働くはずで
ある。200円、300円といった円安を予想するのは勝手ながら、こう予想するのなら、
円を捨て、海外に移住してから、日本はダメだと、語ってほしいものだ。
98年夏、個人投資家が外貨預金を求め、銀行に列をなした。そして秋・・・
思わぬ円高局面に対処されたし(10230)。