★阿修羅♪ 国家破産6 ★阿修羅♪ |
米国株式市場がインテル・ショックを受けて下落したが、時間外で、コンパック、アップル、ヤフー等の決算が好感され、グローベックスでナスダック100が上昇。この流れを受けて、東京市場は値嵩ハイテク株に先回り買いが入った。しかし、上を買っていく動きは乏しく、徐々に売り物に押され、日経平均は前場一時10074.45円まで下落した。その後、信託経由の年金買いが、市場及び立会い外で入った(観測)模様で後場にかけ下げ渋り本日の取引を終了した。 ところで、本日、日銀が公表した1月日銀月報で「わが国景気は輸出や設備投資の減少に加えて個人消費も弱まるなど広範に悪化している」との認識を示した。このような経済環境下、小泉首相が、国内の経済情勢に関して、「3月の金融危機が起こるのではないかと多くの人が言っている。しかし、3月金融危機、無用の混乱を生じさせることは断じてない。着々と構造改革は進んでいる」との発言したようだ。具体性を欠く決意表明的なコメントであることから、少々の買戻しは誘った可能性はあるが、相場を大きく押し上げる力はなかった。 なお、メリルリンチでは、ダイエーのデット・エクイティー・スワップ(DES)に関して以下のように注目しているそうだ。DESは債権放棄と違いその実行額が債務超過額までといった制約を受けない。米国ではDESは企業再建に使われており高い成果が得られた例が多い。なお、DES後に本業のEBITDAがどれだけ改善するかが重要ではある。投資判断の変更にはスキームの詳細を待つ必要があるが、海外よりむしろ国内の格付け機関がダイエーのスキームを評価するようであるならば、同様のスキームを大手行が実行し、その結果、UFJとみずほがメリットを受けると考えているようだ。 明日以降、大手銀行株中心にリバウンドに入れるかがTOPIXの行方を決めることになるだろう。ただ、出来高、売買代金に盛り上がりが見えてこないようなら市場に流入する資金は不特定多数の人間から集めた資金と基本同日中に売り買いされる自己売買部門のお金に限定されよう。