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(回答先: 速水総裁「言うは易く行うは難し」-信認訴える声が虚ろに響く(東京 1月29日ブルームバーグ) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 1 月 29 日 19:00:13)
日銀の速水優総裁は29日、東京都内での講演で「円安によって日本経済の克服すべき課題が解決されるわけではない」と語り、人為的な円安誘導を求める声が一部にあることに強い懸念を示した。不良債権問題の解決には「金融機関だけでなく、借り手企業の思い切った経営刷新も求められている」と指摘、不良債権処理と企業再生が同時に進むことに期待を示した。
速水総裁は「(構造改革の)痛みを和らげる手段として人為的な円安誘導を求める声も聞かれる」と指摘。そのうえで「為替相場の操作で自国の問題を解決しようとする姿勢自体、経済運営や通貨に対する国際的な信認を傷つける」との持論を展開した。
金融機関に対しては「不良債権処理など負の遺産処理のみでは十分でない」と述べ、収益力改善への取り組みを併せて進めることを促した。また「必要な場合には公的資本注入などの措置と併せ、最後の貸し手として流動性供給の面での責務を果たしていく」と、日銀として金融システムの安定に万全を期す姿勢を改めて強調した。