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(回答先: ルイ・ヴィトン、日本での昨年売上高は過去最高(読売新聞) 投稿者 sanetomi 日時 2002 年 1 月 25 日 21:49:32)
シャネルやルイ・ヴィトンの話が掲載されていたので気分転換の書き込みをさせてもらいます。
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化粧品小売り部門の「セフォラ」は早々と日本から撤退したが、愚かなブランド買い漁りでブランド帝国を築いた『LVMH』(「ルイ・ヴィトン&モエ・ヘネシー」)はとりあえず頑張っているように見える。
高級ブランドとしては手軽な価格(今ではそうでもないが)のバッグ類をメインデ販売しているルイ・ヴィトンはともかく、ジル・サンダー、フェンディ、ロエベ、ケンゾウなどなど40近いブランドを買い漁って傘下に収めた高級ファッション部門は、あと2,3年で収益性がないことが露呈して『LVMH』自体が危機的な状況を迎えると予測する。
その理由は、高級ブランドを買う人たちを舐め切っているからである。
買収したブランドからは、当たり前の話だが、そのブランドを仕切ってきたデザイナー(ジル・サンダーさんや高田賢三氏)はいなくなった。
『LVMH』の指図や規制を受けても、デザイナーを続けていこうと思うのは大した才能がないデザイナーだけである。
そうなることがわかっていながらブランド漁りをやってきた『LVMH』は、中身じゃなくブランドで“高級品”が売れると信じている(錯覚している)らしい。
ところがどっこい、『LVMH』が信じていることに相当する一部の人を除けば、ブランド好きな人はそうレベルが低いわけではない。
心動かされない洋服・バッグ・靴には大枚をはたかない。
『LVMH』がどうしても買収できない強力なブランドが存在する。例を挙げれば、プラダ・エルメス・シャネルなどである。
『LVMH』のやり方で、それらに勝つことは出来ないと断じる。
ルイ・ヴィトンは、モノグラムという100年以上も変わらない模様をベースに、少しずつ形状(目的)を拡大するという高レベルのデザイナーが不要な商売が出来るから助かっているだけである。個人的な趣味の問題だが、靴も洋服も、これはといったものがない。
しかし、日本の女性は、取っ手を握ったらわかるように、ひとにもってもらうことを前提に設計されているバッグを大枚はたいたうえに自分で持っているんだろう?
ルイ・ヴィトンは、日本国内だけの売り上げだけではなく、海外旅行などで日本人が購入する分を入れると、おそらく50%近くを日本人に依存しているはずだ。
ルイ・ヴィトンをはじめ高級ブランドバッグを持っている人は、本家のヨーロッパでは滅多に見かけない。そういう“特殊地域”に行けば、それなりの数が目に付くけどね。渋谷みたいな場所ではまず見ることはできない(但し日本人は除く)。
これからの日本は間違いなくもっと酷い不況になる。
厖大な借入金を原資にブランドを買いあさったあげく、そこから収益が出ないことが露呈し、稼ぎ頭のルイ・ヴィトンが日本人に依存しているという現状で、『LVMH』がどうなるかは火を見るより明らかである。
グッチも、イヴサンローラン・リヴゴーシュを買収して、グッチと同じトム・フォード氏をデザイナーに据えたが、両方の店を見ればわかるように、どっちの店に来ているのかわからない状況だ。グッチも、『LVMH』のような行く末になる可能性がある。つまらん拡張策は即止めた方がいいだろうね。
我が日本の「ユニクロ」は、まだまっとうな商売だと思うが、実質的に単一商品でありながら、自前の店舗を急拡大しすぎたと思っている。
また、手頃価格のカジュアル衣料を買う人は、ブランド好きと違って、ろくに着もしない物を買うという愚かな人たちではなく、必要なものでそれなりに気に入ったものを安く買うというものだ。
「ユニクロ」には、永田農法のトマトも良いが、自前(自分で借りているものを含む)の店舗を早急に縮少し、地域別に良質スパーを選択し、そこにきちんとしたコーナーを設けさせて商売することをお奨めする。
今だったら、主導権を握って交渉できるはずだ。
ただし、中国製の衣料を売りまくっているのは感心しないけどね。
できれば、日本のメーカーと真剣に協議して、中国製に負けない価格と品質を実現して欲しい。