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塩川財務相は、けさ行われたオニール米財務長官との会談で、さらに一段の流動性資金増額の必要がある時期があるかもしれないと述べたことを明らかにした。閣議後の会見で述べたもの。
塩川財務相は、日米財務相会談について、「オニール米財務長官は、不良債権の整理を急いで行って欲しい、前日も柳沢金融担当相と話して、非常に積極的に進めているということに対し、われわれもあらゆる面から支援したい、と述べた」と明らかにした。
また、同相は、会談において、「物価の下落を食い止めるため懸命の努力を行っている。そのためには流動性資金を潤沢に供給しなくてはならない。流動性資金は、現在、順調に供給しているが、さらに一段の増加をしなくてはならない時期があるかもしれない。それは、資金需要に合わせて行っていくが、流動性資金で心配、不安をかけることがないようにしたい、と述べた」という。
さらに、同相は、「地価対策と株価下落を安定化させて、下げ止まりの宣言をしたいが、なかなかそのような環境にまだなっていない。そのために、税制の活発な議論をすることで、その道を探りたい」と会談で語ったという。
“米財務長官との会談では、日本の金融問題について公的資金の再注入など政府として対応策について、何か言及はあったのか”との記者団からの質問について、同財務相は、「(公的資金の再注入などは)技術的な問題であり、会話の中にはなかった。前日に金融担当大臣と会談しており、(きょうの会談では)そこまで踏みこんだ話は出なかった」と述べた。
また、その政府の対応として、追加財政措置に関して同財務相は、「国会の議論を聞いて新たな展開を考える。現在は、2002年度予算の審議に入るところであり、国会の意見や意向を確める必要がある」との認識を示した。
さらに、ドル/円相場が133円に乗せるなど円安が進行している中で、日本政府が経済下支えのために、意図的に円安を促しているのではないか、との見方があることについて、同財務相は、「政策としては考えていない。大変な誤解だ」と述べた。
また、米財務長官との会談で、為替相場については、「オニール長官も為替の問題にはあまり触れなかった」と述べる一方で、「為替は市場が決定すること。市場の決定を尊重すると(米財務長官は)言っていた」と語った。
また、塩川財務相は、“さらに一段の流動性供給の増額が必要になる時期があるかもしれないと発言したが、日銀に流動性供給の増額を働き掛けるということか”との質問に対して、「日銀と話は私と直接していないが、動向は十分感知している」と述べた。同相は、会談で「物価下落を止めるともに、地価安定を図りたいと述べた」という。
このほか、同相によると、オニール米財務長官は米経済について、「かなり力強い表現があった」という。