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森金融庁長官は、東京海上火災保険<8751>と朝日生命保険が経営統合計画を見直す、と一部で報道されたことについて、経営統合の見直しという話は、一切聞いていない、と述べた。
定例会見で述べたもの。
森長官は、東京海上が、朝日生命と共に検討することで合意していた来年の経営統合を1年先送りする方向で検討に入った、とする20日付東京新聞朝刊の報道について、「統合の見直しという話は、一切聞いていない」と述べた。その上で、東京海上と朝日生命の交渉に対する金融庁の関与について、「まだ、行政がかかわるような局面にはなっていない」と語った。
また、森長官は、経営再建中の大手スーパー、ダイエー<8263>の再建策の大枠が先週末に固まったことについて、非常によかった、と評価した。また、21日の株式市場でダイエーや銀行の株が下落したことについては、「中期的にみて市場の評価が得られることが重要だと思っている」と語った。
さらに、森長官は、ダイエー再建策への金融庁の関与について、「とくにメーンの銀行に対して、市場の評価が得られるような再建策を早くまとめるべきだという示唆は行っていた」と述べた。銀行の債権放棄を含む再建策が、私的整理の指針を採用しないことについては、「(私的整理の指針が)唯一のやり方とは思っていない」と指摘した。
一方、森長官は、不振企業全般の再建について、「再建策を必要とする企業については、再建策が早くできることを強く期待する」と語った。