★阿修羅♪ 国家破産6 ★阿修羅♪ |
国際通貨基金(IMF)のクルーガー副専務理事は18日、当地で記者会見し、アルゼンチンが紙幣増発に乗り出し、通貨供給量を拡大すれば、高いインフレを誘発する恐れがあると警告した。さらに、これにより経済危機脱出のための他の措置に悪影響を与えると述べた。
アルゼンチン上院は17日夜、中銀による紙幣増発と10年以上ぶりの政策金利設定計画を承認した。18日付の同国紙クラインは、同法案は来週下院を通過する見通しだと報じている。ドゥアルデ大統領は、来週にも紙幣増発が実行に移されることを期待していると述べた。
クルーガー副専務理事は、「アルゼンチンでごく最近見られたハイパー・インフレーションの経緯から判断して、紙幣増発が極めて短期間に高インフレにつながり、今後期待できる他の好要因を台無しにするだろう」と述べた。
ドゥアルデ大統領は現在、貿易と銀行取引に関しては固定レートを設定する一方で、為替取引所ではペソの自由取引も可能とする二重通貨システムを実施。クルーガー副専務理事は、こうした二重通貨システムは維持できないとの見方を示した。同大統領は、4カ月から5カ月以内に変動相場制を導入するとの計画を明らかにしている。
同副専務理事は、「長期にわたり持続可能なのは、統一された為替システムだけだ」と言明した。