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1・12午前NHK衛星1で放送された「ABCワールドニュースTONIGHT」は、昨日に引き続きエンロン破綻問題をおよそ1/2の時間を割いて報道した。
以下はその放送内容である。
● エンロン社長などが破綻前に6〜8回の救済要請電話を財務省幹部に
エンロンが破綻直前の数週間の間に6〜8回社長のグレッグ・ウォーリーが財務省幹部ピーター・フィッシャーに助力を求める電話をかけたことを財務省が認めたと報じた。
エンロン株が急落していた10月28日、グレッグ・ウォーリー社長は、追加の信用供与を銀行に働きかけるよう、財務省幹部ピーター・フィッシャーに電話をしたが、フィッシャー氏は断ったという。
● 司法省はエンロン問題で8つの調査(捜査)を進めるために51通の召喚状を用意
● オニール財務長官「テロ対策のために手一杯だった」と釈明
連邦議員ワックスマン氏が、財務省などブッシュ政権が事前にエンロンの破綻を知っていたことを基に、「なぜ、数千人の生活が破壊されようとしているのに、手をこまねいていたのか」とブッシュ政権を非難していることに対し、
「グッドモーニングアメリカ」(ABC)に出演したオニール財務長官は、「政権はテロ対策のために手一杯だった」と釈明した。
● エンロン幹部は犠牲にならなかった
数千人の従業員が失業し退職金もなきに等しくなり、株式や債券に投資した数多くの人々がとてつもない損失を被ったのに、エンロンの幹部は破綻する前に大金を手にしたと切り出し、
★ エンロンの幹部29人は、資産運用のポートフォリオを組み替え10億ドル(1,320億円)のエンロン株を売り払った。(注:一人当たりおよそ45億円で、“船もろとも”であれば1億5千万円になっていた)
★ ケネス・レイ会長は、50万株を売り、1,600万ドル(およそ21億円)の“利益”を上げ、前経営責任者は、25万株を売り、1,000万ドル(およそ13億円)の“利益”を上げた。
★ 破綻の数日前、幹部500人に5,500万ドル(およそ72億6千万円)を特別ボーナスとして支払った。(注:一人当たりおよそ1千5百万円)
● エンロンシャの社訓『己が望む扱いを他人に与えるように』
(よくある話だが、これを聞いて大爆笑。)
この社訓は、エンロン幹部の“大金掠め取り”報道の後につづいて紹介された。
● ケネス・レイ会長の最新ビデオ公開
ヒューストンの社交界ではエンロン幹部は有名人で、レイ会長は所有しているヒューストンにあるペントハウスは時価700万ドル(およそ9億2千万円)と紹介した後に、レイ会長がライス大学向けに用意したというビデオを流した。
そのなかで、レイ会長は、「エンロンの問題で街を出るのは残念です。エンロン自体が犠牲者なのです。たいへん悲しく思っています。」と語っていた。
「ABCニュース」は、レイ会長が現在休暇先の“アスペン”に滞在していると伝えた。
(注:アスペンはコロラド州にあり、スキーリゾートとして一般的には有名ですが、“陰謀論者”の人たちには別の所在地として有名です。竹中経済財政担当相が講演した「王立国債問題研究所」と同種のものですね)