★阿修羅♪ 国家破産5 ★阿修羅♪ |
自民党元幹事長・加藤紘一代議士の事務所代表を務める佐藤三郎秘書(61)が数億円にのぼる所得を隠して脱税していた疑いがあるとして、国税当局は10日午前、佐藤代表に対する強制調査(査察)に乗り出した。佐藤代表が東京都内に保有するマンションや、経営する横浜市の会社事務所など数カ所に係官が赴き、所得税法違反の疑いで家宅捜索を始めた。
所得として申告されずに隠されていた資金の総額は、ここ数年だけでも数億円にのぼるとされる。今回の査察を足がかりに不明朗な資金を洗い出し、大物秘書をめぐるカネの流れの全容解明を目指す。
佐藤代表については、法人税法違反の罪で起訴された芸能プロダクション「ライジングプロダクション」(現フリーゲートプロモーション、東京都港区)側から99年3月に1億円を借り、約40日後に返済した事実が明らかになっている。
捜査当局はライジングプロ事件の捜査の過程で佐藤代表の不正蓄財をつかんだとみられ、今後、同社からの資金提供疑惑についても調べる模様だ。
佐藤氏は倉庫業を営むかたわら、93年初めに加藤代議士事務所の代表に就任。同代議士の資金管理団体「社会計画研究会」の会計責任者も務めており、政界では「金庫番」として知られる。
佐藤氏が代表に就任して以降、加藤代議士の政治団体は「資金集めがうまくなった」(後援会幹部)といわれており、同代議士の資金管理団体が00年に得た収入は約4億6000万円にのぼった。代議士自身が代表を務める政党支部の収入と合わせると、同年の全国会議員中トップだった。
後援会関係者によると、佐藤代表は加藤代議士の地元である山形県内の公共工事に影響力を持っているといい、同県の多くの建設業者が資金管理団体や政党支部に寄付を寄せている。
こうした正規の政治献金とは別に、佐藤代表個人も業者などから資金提供を受けていたとされ、これらの金を税務申告しなかったとみられる。有力政治家の側近という立場を利用しての資金集めだった疑いが強い。(13:48)