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経営再建中の大手スーパーのダイエーが、2兆3000億円に上るグループの有利子負債削減に向けて、東海、三和、富士、三井住友の主力4銀行に債務の一部株式化を図る「デット・エクイティ・スワップ」を軸に金融支援を要請する方向で検討していることが、9日明らかになった。今月中に再建策をまとめ、主力行と最終調整に入る見通しだ。
ダイエーは昨年10月、グループの有利子負債額を2006年度までの5年間で、1兆円を下回る額に減らす再建計画を発表している。ただ、本業の業績回復の見通しが不透明なことなどから、昨年末から返済期間の見直しを含めて改めて抜本的な再建策の策定作業に着手。この中で、連結子会社で、経営不振が続くディスカウント店の「ハイパーマート」を閉鎖する予定。
デット・エクイティ・スワップは、第三者割当増資で得た資金を増資引受先への債務返済に役立てることで、実質的に債権放棄に応じてもらう仕組み。これにあわせて、残りの借入金の金利減免なども検討される見通しだ。
(1月9日13:48)