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【ブエノスアイレス3日=本間圭一】
アルゼンチンの地元メディアは3日、エドゥアルド・ドゥアルデ新政権が、通貨1ペソを1ドルとした兌換(だかん)法(1991年施行)を改正し、1ドルを1・3―1・4ペソ前後に固定させる方針である、と一斉に報じた。通貨ペソの貨幣価値を対ドルで3―4割切り下げることで、輸出競争力や直接投資を回復させ、低迷する景気の浮揚効果を狙うものだが、ドル建ての対外債務や一般企業の借入金が実質的に膨らむ懸念が広がっている。
地元有力紙クラリンなどによると、レメス・レニコブ経済財政相を中心とする与党・正義党の経済チームは、ペソ切り下げによる新しい為替レートを90日間固定し、以後は、ドル、ユーロ、レアル(ブラジル通貨)の加重平均でペソの価値を決める「通貨バスケット制」の導入を検討している。
同国では、ドゥアルデ新政権の発足後、ペソ切り下げの観測が急速に高まっている。商店の価格は今週だけで40―20%上昇し、闇(やみ)市場で、1ドルが1・2―3ペソで売買されるなどの動きが目立っている。
政府は4日にも、為替制度の改革を盛り込んだ経済プランを発表する。
(1月4日11:01)