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【ブエノスアイレス26日=窪田淳】
公的対外債務の支払いを一時停止したアルゼンチン暫定政権が導入を決めた新通貨「アルヘンティノ」を巡り、政府内で議論が分かれている。ロドリゲス暫定大統領は新通貨が「将来も切り下がることはない」と強調、切り下げを容認したフリヘリ財務長官との食い違いをみせた。紙幣の印刷が間に合わない懸念も示し、発行そのものが危ぶまれている。
アルヘンティノは現在同国で流通している自国通貨のペソ、米ドルに加え、第三の通貨として採用を決めた。給与や年金の支払い用として来年1月から発行する計画だ。
ペソのように外貨準備高による裏付けやドルとの等価交換を保証しないため、アルヘンティノは供給量が増えるほど価値が下がり、事実上の切り下げにつながるとの観測が出ている。
暫定大統領は26日の労働組合幹部との会合で「アルヘンティノ発行にあたってはあらゆる問題が山積している」とも述べ、特に紙幣の印刷能力が足りず、アルヘンティノの1月からの発行に追い付かない可能性があることを示唆。