投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 12 月 05 日 20:13:44:
(回答先: エンロン破たんで元本割れのMMF、解約額2兆円超〔朝日新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 12 月 04 日 11:47:24)
12/04 18:39 元本保証゛信仰″裏付ける MMF解約が急増 金融46
共同
経営破たんした米エンロンの社債を組み入れた国内のMMF(マ
ネー・マネジメント・ファンド)が相次いで元本割れしたのを受け
、解約額は四日までに二兆円を大きく上回った。株式市場では同日
、邦銀がエンロンに一千億円規模の融資していたことを材料に銀行
株が値下がりするなど、波紋が広がっている。
MMFは公社債を主体に安定的な運用を目指すのが特徴で、過去
には二度しか元本割れしたことがないという。解約増加に、外資系
金融機関からは「リスクに鈍感な日本人の元本保証信仰」(資産管
理担当者)を指摘する声も上がった。
このMMFは日興アセットマネジメント、UFJパートナーズ投
信など四社が運用する五本。いずれもエンロンの社債などを運用し
ていた。先月二十八日に計約三兆三千億円の残高があったが、エン
ロンの経営危機が表面化した直後から解約が相次ぎ、四日には八千
億円前後に落ち込んだ。
ある証券会社では、顧客が解約を申し込んだ際に「購入時に元本
割れはないと説明を受けた」と抗議。解約の動きはエンロン債を運
用対象としないMMFにも拡大しており、「風評被害」も広がる雲
行きだ。
金融庁の森昭治長官は三日「リスク管理で教訓となることがある
か調査したい」と表明した。野村総合研究所の大崎貞和資本市場研
究室長は「安全運用を掲げながら、利回り確保のためにリスクのあ
る債権を購入した運用会社の責任も大きい」と指摘している。
一方、この日の東京株式市場では、銀行株価指数の下落率が3・
5%と三十三業種の中で最大だった。「信用リスクへの警戒感が一
段と高まった」(大手証券)ことが影響した。
(了) 011204 1838
[2001-12-04-18:39]