投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 30 日 07:11:59:
【ロンドン29日=大西康之】経営危機に直面する米エネルギー大手エンロンの欧州法人、エンロン・ヨーロッパ(本社ロンドン)は29日、米本社とは別に独自の法的整理の手続きに入った。大手会計事務所のプライスウォーターハウス・クーパーズ(PWC)を管財人とし、会社更生法の申請などの方策を探る。欧州の電力・ガス取引最大手でもある同社は5000人の雇用を抱えており、欧州経済への影響が懸念される。
エンロン・ヨーロッパは欧州の電力・ガス取引で20-30%のシェアを持ち、電力自由化で拡大する電力・ガスの先物取引市場でも大きな影響力を持つ。独立系電力事業者(IPP)としても最大級のシェアを持ち、英国、イタリア、スペイン、ポーランド、トルコなどで発電所を運営している。
米本社の経営危機を受け、11月以降は欧州でも電力トレーダーがエンロン・ヨーロッパとの直接取引を急激に減らしていた。