投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 27 日 16:51:38:
(回答先: 「ソフトバンクが大幅高、米ネット関連株の上昇で」/ランチタイムコメント[FISCO] 2001/11/27 12:45:03 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 27 日 13:39:02)
昨晩の米国株高と為替市場での円安が好感されハイテク株が買われ日経平均は堅調推移となった。先物は一時11180円まで上昇する場面もあったが、ここまでの上げが急ピッチだったこともあり、引けにかけ急速に伸び悩み引け際は、証券自己売買部門の手仕舞い売りも出たようで結局マイナスサイドで取引を終了した。後場中ごろに非武装地帯で北朝鮮と韓国が銃撃戦を始めたとの一部報道もありそれも嫌気材料と利食い売りのきっかけとなった可能性はある。また、国債が軟調推移となっておりこのあたりの動きを警戒する声も聞こえてきた。
海外の格付け機関がシビアにわが国を評価する動きを見せ続ける中、小泉首相が今後どの程度改革を具体化していくかが注目されることになりそうだ。株式市場の需給は基本的信用売り残の積み上がり状況から、基本的に悪くはなく踏み上げ期待は引き続き継続するだろう。為替市場での円安も輸出企業の収益を下支えしてくれるだろうし、米国景気の早期回復期待も相場にプラスに働くことだろう。国債価格の下落が一過性のものであれば良いが、この傾向が鮮明となるならば政策当局は急がねばならないだろう。
間に合うか、間に合わないか。現状の判断は難しく五分五分と慎重に見ておく必要性は感じる。とにもかくにもこのような状況で、買える対象は、お国に頼らず自立できる企業のみだろう。銀行が売り越し姿勢に転じ始めた国債。その一方で、テレビCMで国債キャンペーンが行われる日本。目先、株が上昇する可能性が高いとしてもそのあたりに対して当局が適切な断固たる改革姿勢を続けない限り、常に下へのリスクに投資家は覚えることになりそうだ。