投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 26 日 17:21:30:
(回答先: 「大手銀行株が軒並み高、不良債権処理に進展も」/ランチタイムコメント[FISCO] 2001/11/26 11:50:04 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 26 日 17:20:22)
銀行の経営責任を取ろうとする動き、不良債権を可能な限り処理しようとする姿勢等が評価されて大手銀行株が朝方買戻し中心に上昇。後場にかけて伸び悩む展開となったが、従来のように一体どこまで下落するのかといった心配は出難く、下値には押し目買いや売り方の買い戻しが入ることが期待できる状況となった。銀行株の下げ止まりと予てからの為替市場での円安でセンチメントは好転し、物色の矛先は円安メリットの生じる輸出関連のハイテク株に向かった。
値嵩ハイテク株が上昇したことで全体指数の上げ幅も拡大。日経平均は11064.30円と11000円大台を回復して取引を終了。高い技術力を有しいつでもこの国とサヨナラを言える、ハイテク企業は今後、相場の物色の柱に育つ可能性は高そうだ。産業の空洞化は、わが国政策当局が従来型の社会主義的資本主義の体質を改めない限り加速し、日本の通貨円は売られ、テレビCMで知名度を上げつつある日本国債の格下げも相次ぐことになろう。(事実、フィッチは本日格下げし、S&Pも関係者のコメントとして2段階格下げもあり得ると報道された)
高い技術力を有する企業。政府の庇護無しでいつでも日本を出れる企業。現金を多量に保有し借金依存度の低い企業。これらが、投資家の熱い視線を浴び続ける素地が整ったと考える。なお、今後は、破綻の実現が戻り相場の起爆剤として機能することになりそうだ。