投稿者 あっしら 日時 2001 年 11 月 21 日 18:43:41:
回答先: 金融緩めても、銀行の信用仲介機能働いていない=日銀総裁[東京 21日 ロイター] 投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 21 日 16:59:20:
速水さんの真意は、「不況対策としてこれ以上金融緩和をやっても、金融機関はそれで国債を買ったり、アメリカの債券や株式を買うだけであって、それらの相場が今後どうなるかわからない状況では危険性があまりにも大きい」ということなんだろう。
「金融をさらに緩めていっても、銀行の信用仲介機能は働いていない」という速水総裁の判断は正しい。「そこが変わらないと、民間需要が出てこないといけない。」も正しいだろう。
しかし、そのために、「規制をなくしたり、特殊法人改革」は間違い。規制をなくせば、一時的に需要が新たに発生することもあるが、総需要が減退している現実のなかでは、より供給力が過多となり、不況とデフレが進む。特殊法人改革も、ある意味では総需要の減退につながる政策である。
「一番大事なのは、銀行が貸し出しできないのは、不良貸し出しをいつどうやって償却できるかということや、ここで貸し出したら不良貸し出しを増やすのではとの心配から、貸し出しを増やしていないことだ。」は、98年の銀行業界への公的資金投入が失敗だったということであり、商業銀行経営者の思いを代弁しているだけだ。98年の公的資金投入のときに、政府・日銀がなんと言ったのか思い出して欲しい。
「そこのところの気分を変えて行けるような、税制を含めた政策がとられないと、経済実態が良くならないし、民間の需要が起こってこない」と語っているなかの“税制”は、昨日どっかの会議で出てた法人税減税のことかな。それじゃあ、ますます総重要は減退してしまう。
現在の不況・デフレを緩和する政策はいろいろあるが、どうせそのような政策は採らないだろうし、今のような経済システムは早々に崩壊して欲しいからほっておこうっと。