投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 21 日 13:17:54:
回答先: あさひ銀、最終赤字5300億円・法定準備金取り崩しへ〔日本経済新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 21 日 12:04:18:
(11/20)あさひ銀、連結赤字5300億円・不良債権処理損4000億円
2002年3月期決算について会見する梁瀬行雄あさひ銀行頭取(20日午後、日銀本店)〔共同〕
あさひ銀行は20日、2002年3月期の業績予想を修正し、連結最終損益が従来の360億円の黒字から5300億円の赤字に転落すると発表した。不良債権処理や株式評価損の処理で、それぞれ4000億円の損失が発生する。記者会見した梁瀬行雄頭取は大幅な赤字で生じる欠損金の穴埋めのため、大手銀として初めて、過去の利益から積み立てた法定準備金の取り崩し検討を表明した。
業績悪化を受けて、あさひ銀は採用抑制や出向などを通じて、今後半年で従業員の1割強にあたる1291人を削減。国内店舗も32店減らして285店とする。事務やシステム関連の経費も削り、年間で175億円のコスト削減効果を見込む。
不良債権処理に伴う4000億円の損失は、従来計画の4倍。金融庁が銀行に対する大口融資先への特別検査に着手したのに伴い回収に注意が必要な「要注意先」債権への引き当てを約1500億円増額。回収に懸念がある「破たん懸念先」以下の貸出債権についても、先に米大手証券のゴールドマン・サックスと共同で立ち上げた仕組みなどを活用し、帳簿から切り離す最終処理によって約1500億円の追加損失が発生するという。
持ち合い株式についても9月末で約4000億円に達する含み損を損失計上して一括処理。政府が設置を決めている「銀行等保有株式取得機構」への売却も加速する。
大幅な赤字計上で、国際決済銀行(BIS)の基準に基づく自己資本比率は9月末の10%台から8%台に低下する。これを9%台に引き上げるため年度内に約1000億円の優先出資証券を発行、取引先などに引き受けてもらう考えだ。
赤字決算により、配当の原資となる剰余金(前年度末で約400億円)も枯渇、多額の繰越損失が発生する。これを穴埋めするため、多額の損失などに備えて経営の安定のため積み立てている法定準備金の取り崩しを検討している。