投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 21 日 12:04:18:
あさひ銀行は20日、2002年3月期の業績予想を修正し、連結最終損益が従来の360億円の黒字から5300億円の赤字に転落すると発表した。不良債権と株式評価損の処理で、それぞれ4000億円の損失が発生する。記者会見した梁瀬行雄頭取は大幅な赤字で生じる欠損金の穴埋めのため、大手銀として初めて、過去の増資時などに積み立てた法定準備金の取り崩し検討を表明した。
業績悪化を受けて、あさひ銀は採用抑制や出向などを通じて、今後半年で従業員の1割強にあたる1291人を削減。国内店舗も32店減らして285店とする。事務やシステム関連の経費も削り、年間で175億円のコスト削減効果を見込む。不良債権処理に伴う4000億円の損失は、従来計画の四倍。金融庁による大口融資先への特別検査着手に伴い、回収に注意が必要な「要注意先」債権への引き当てを約1500億円増額。回収に懸念がある「破たん懸念先」以下の債権も、先に米大手証券のゴールドマン・サックスと共同で立ち上げた仕組みなどを活用し、帳簿から切り離す最終処理で約1500億円の追加損失が発生するという。