投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 19 日 23:56:38:
自民党の山崎拓幹事長は19日夕、国会内での記者会見で、小泉純一郎首相と18日夜に会談し、経済運営について「来年度の成長率見通しが(来年度当初)予算編成とともに明らかになるが、マイナス成長という目標を掲げるべきではない。わずかでもプラス成長を目標にしてすべての施策を講じるべきだ」と今年度2次補正予算を含む景気対策の必要性を進言、首相が肯定的な反応を示したことを明らかにした。
山崎氏は「放置すれば(2001、2002年と2年連続)マイナス成長になるという国際機関の見通しがあるのは承知しているが、マイナス成長やむなしというのではなく、マイナス成長にさせないような施策を講じるべきだ、と(首相に)と申し上げた」と説明。これに対して首相は「日頃はマイナス成長も辞さず、と言ってきたが、(今回は)肯定的だった」(山崎氏)という。
山崎氏は、小泉首相が同日昼、2次補正予算編成について「いろんな意見を聞いて判断しようということだ」と述べ、前向きに検討する姿勢を示したことについては「もちろん首相の方針に従う」と回答。ただ、「施策の細かいことについては申し上げられない」と言及を避けた。山崎氏によると、山崎氏、小泉首相、加藤紘一元幹事長のいわゆるYKKが18日夜、都内で会談、「友人関係として政治、経済、社会の万般にわたって意見交換した」という。
首相、近く自民・与党に方針表明−道路公団など
一方、小泉首相は19日夕の党役員会で、自らが表明した道路関係4公団の統合・民営化や、毎年約3000億円の道路公団への国費投入を来年度予算から打ち切る考えについて「党役員会メンバーにあらためて示したい。与党3党の行革責任者にも示したい」と述べ、今週中にも自民党内、与党内で正式に方針を表明する考えを伝えた。山崎氏はこれについて、記者会見で「首相の聖域なき構造改革は基本的に推進するが、細かいことは意見を申し上げる立場にない」と語った。