投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 16 日 11:26:41:
回答先: 「麻薬により危機感乏しく」/株式オープニングコメント[FISCO] 2001/11/16 09:35:08 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 16 日 11:06:55:
日本企業の財務の健全性に対する投資家の見方が一段と厳しくなってきた。社債や貸出債権の信用リスクを売買するクレジットデリバティブ市場で、日本企業の債務不履行に備えた保険料率が急上昇している。新日本製鉄や富士銀行など主要企業で保険料率がこの1年間で2倍前後に上がった。金融危機が深刻化した1998年後半の水準に近付いている。
クレジットデリバティブとは社債などの信用リスクを避けたい投資家が保険料を払い、保険料を受け取った別の投資家が元本の支払いを保証する仕組み。対象となる企業の信用力が下がると保険料率が上がる。保険料率(期間5年)はロンドン銀行間取引金利への上乗せ幅で示され、この1年で富士銀行を対象とする料率が約0.5%上昇して約1%になったほか、新日鉄も約0.4%上昇して0.8%台に達している。転換社債(CB)発行などによる大型の資金調達を発表したNECは、CB購入を予定している投資家が信用リスクを避ける動きに出たこともあり1.1%台に上昇した。料率が1%を大きく上回る例もあった98年後半の水準に近付いている。