当預残の動向をよくみながら次の手を考えていく=金融政策で速水日銀総裁今後の政策を読む[東京 16日 ロイター]

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投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 17 日 06:18:45:

回答先: 速水日銀総裁が「国有資産売却」を提言−会見から今後の政策を読む東京 10月16日(ブルームバーグ) 投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 16 日 23:31:40:



  日銀の速水総裁は、日銀当座預金に供給資金が滞留している点を指摘したうえで、金融政策については、当預残の動向をよくみながら、次の手を考えていくことになる、と述べた。

 定例会見で述べたもの。

 現状の金融政策に関して、速水総裁は、「テロ事件発生後の潤沢な資金供給は、資金決済の円滑化と金融市場の安定性を確保して、金融緩和効果の途切れない浸透を図って行くために大きな役割を果たしている」と評価した。

 そのうえで、「欧米と異なり、10月に入っても、流動性需要がなお、不安定な情勢が続いている。こうした情勢の下では、特定の当座預金残高目標の設けずに、流動性需要の変動を踏まえて、柔軟かつ潤沢に資金供給をすることが適当だと判断している」との考えを示した。

 速水総裁は、今のところ、資金が市場であまり運用されず、日銀当座預金に滞留している点を指摘し、「当座預金残高がこれからどう動くかよく見て行く必要がある。そういうものを見ながら、次の手はなにが良いのか、どうすれば良いのか、考えて行くことになる」と述べた。 

 金融政策における次の一手に関して、速水総裁は、「今、一番の問題は、流動性を供給しても、銀行貸出はマイナスになってしまう。モノの方では、GDPも1%前後の増え方で、物価は横ばいだ。こういう中で、流動性を増やせといわれても、なかなかモノの方につながって行くものではない」と述べた。

 さらに、総裁は、「流動性だけどんどん増えても、モノとサービスが増えていかないと、物価は多少上がるかもしれないが、それでは済まず、何かをきっかけにモノが燃え上がるように上がって行く。それだけをやれやれといわれても、はいそうですかと言う訳にはいかない。モノの方を動かすだけの新しい動きが出始めて、それが動き始めたなら、情勢を見て、新しい資金供給の仕方もあり得る。今のところは、このままもう少し見ているのが良いのではないかと言うのが先日の決定会合の多数決の判断だった」と語った。 


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