投稿者 sanetomi 日時 2001 年 10 月 12 日 18:10:54:
9月の景気ウォッチャー調査では、現状、先行き判断と
もに、家計動向関連、企業動向関連、雇用関連すべてのDIが低下した。具体的な街の声は以下の通り。
<現状>
●家計動向関連
○人気商品と売れない商品の格差が大きい(南関東・家電量販店)
○狂牛病の影響で牛肉の販売量が前月比半減、すき焼きなどの野菜や調味料の売上げも落ちている(東海・スーパー)
○米テロの影響でキャンセルが相次ぎ、すべて国内旅行に切り替わっている(中国・旅行代理店)
●企業動向関連
○9月末にようやく新規公共工事が多く発注され、仕事量が増加(北陸・建設業)
○IT関連会社から、厳しい値下げ要求や、設備全体の縮小、納期遅延の話がきている
(九州・金属製品製造業)
○携帯電話部品のうち欧米向け機種が生産調整中で、さらに長期化しそう。OA機器な
どの生産が東南アジアや中国にシフトされたことにより価格競争が一段と厳しくなってきている(東北・一般機器製造業)
●雇用関連
○大手スーパー、百貨店、自動車メーカーとその下請け関連の企業でリストラになった人たちが求職者となっており、求職者が増加している。(中国・民間職業紹介機関)
○大手スーパーの破綻により、本体だけでなく関連企業や取引企業の破綻や人員整理も顕著となっている(近畿・職業安定所)
<先行き>
●家計動向関連
○秋物商戦では大手量販店を中心に低価格をアピールする販促対策が多く、当面単価の下落傾向が続く(東北・衣料専門店)
○米国テロ影響が波及する懸念とともに、狂牛病の今後の広がりによっては生鮮食品ウエートが大きい食品スーパーの業績に影響が生じる(近畿・スーパー)
○米国テロの影響を大きく受ける。今後も修学旅行などで沖縄を避けることが懸念され、売り上げげも減少が見込まれる(沖縄・高級レストラン)
○大手スーパーが破たんしており、この影響で取引先などの経営も悪化している。また狂牛病問題で牛肉の売り上げが減少しており、これから年末に向かいますます悪くなっていく(東北・スーパー)
●企業動向関連
○特定調停の申し立て、民事再生、破産の申し立て、支払い督促など、これまで2、3年で受託した件数をこの2、3ヵ月で受託している(北陸・司法書士)
○自動車関連、IT関連の受注が減少、新しい機種の開発がないため、当分はさらに悪化。そこへ米テロの影響で輸出が実際に落ちてくると非常に心配(東海・輸送用機械器具製造業)
○為替が円高に推移しており、このまま続くと輸出採算がさらに悪化していく(東北・一般機械器具製造業)
○半導体メーカーからの発注状況が全く不透明。発注の悪さは液晶関連ロボットにまで影響している(九州・電気機械器具製造業)
●雇用関連
○雇用調整や人員整理関係の相談が増えており、解雇者数も増加している(北陸・職業安定所)
○社員の需要が減ってきているだけでなく、大手メーカーの技能期間工などの需要やアルバイト、パートの需要も落ちはじめている(東海・求人情報誌制作会社)