投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 23 日 20:22:05:
回答先: 生保会社の予定利率の引き下げは事実上のデフォルト(スタンダード&プアーズ2001年8月23日) 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 8 月 23 日 13:15:40:
米格付け会社、スタンダード&プアーズ(S&P)は23日、日本の生命保険会社が契約者に約束した利回り(予定利率)を自主的に引き下げた場合、「契約上の債務不履行(デフォルト)」とみなし、その生保の保険財務力などを格下げすると発表した。
国内生保は、実際の運用利回りが予定利率を下回る「逆ざや」に経営を圧迫されているとして、予定利率の自主的な引き下げを容認する考えが金融審議会(首相の諮問機関)の中間報告で示された。予定利率が引き下げられた場合、契約者が受け取る保険金が削減されるか、保険料が引き上げられることになる。
このため、S&Pは「契約者に約束した条件を生保が経営判断で変えること自体がデフォルトに等しい」と判断。金融審は生保が予定利率を引き下げる場合、「国民・保険契約者の十分な理解」が必要としているが、S&Pは「すべての保険加入者が引き下げの要請に応じることは現実的でなく、保険解約のリスクが高くなる」と指摘している。
S&Pは、生保が予定利率の引き下げを表明した時点で、保険財務力を「CCC」(保険財務力が非常に弱い)か、それ以下に格下げし、正式に引き下げた段階で「SD」(選択的デフォルト)か「D」(デフォルト)にするという。 【川口雅浩】
[毎日新聞8月23日] ( 2001-08-23-19:27 )