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【北京28日中川茂】中国の天津市で「河南省から来たエイズ患者が、エイズの血液の入った注射針で通行人を刺し、社会に報復している」とのうわさが広がり、当局が沈静化に躍起となっている。「北京青年報」紙が伝えた。同様のうわさはインターネットを通じて他都市にも広がっており、「ネット時代」ならではの社会現象と指摘する声も出ている。
報道によると、天津市内では「繁華街で手を刺された」と病院に駆け込む人が現れ、市民は外出を控えるようになっている。当局は数百人を動員して捜査。十七日には、注射器で人を刺した被疑者四人を拘束したと発表した。押収した針からエイズウイルスは検出されなかったという。
最近になって、エイズ専門家が天津の地元テレビに出演し「エイズウイルスが注射器で感染する可能性は低い」と、市民の動揺を抑えた。
中国ではエイズ感染者が昨年末で推計六十万人を超えるなど、まん延が深刻化。河南省では、売血で村民四百人以上がエイズに感染した“エイズ村”の存在が明るみに出た。
一連のうわさは、こうした事態への不安がネットを通じて増幅されたかたち。同報は「うわさは、当局が沈黙しても広がり事実が分からないほど拡大する。もっと早く説明すべきだった」とする専門家の意見を載せた上で「うわさは全くうそ」と警鐘を鳴らした。(西日本新聞)
[1月28日14時45分更新]