★阿修羅♪ 狂牛病・遺伝子組換3 ★阿修羅♪ |
雪印乳業傘下の大手食肉会社「雪印食品」が昨年10月、兵庫県西宮市内の倉庫で、輸入牛肉を国産牛肉の箱に詰め替え、業界団体に買い取るよう申請していたことが23日、明らかになった。国では狂牛病対策として市場から隔離された牛肉を買い取る制度を設けており、国産牛に偽装して制度を悪用した疑いがある。雪印乳業の集団食中毒事件に続き、雪印のモラルに厳しい目が向けられることは必至だ。
関係者らによると、問題の牛肉は昨年9−10月に輸入され、西宮市の「西宮冷蔵」に保管されていたオーストラリア産の牛肉約600箱(約10トン)。10月下旬、「雪印食品」の社員が同冷蔵を訪れ、持ち込んだ自社ラベルつきの国産牛用の箱に1日がかりで移し替えたという。
同冷蔵では雪印の要請で、国産牛肉として入庫したことを示す書類を作成。所有権はその後、日本ハム・ソーセージ工業協同組合に譲渡されたが、肉は現在も、同冷蔵に保管されている。
悪用された疑いのある制度は、狂牛病発覚を受けての全頭検査が始まった昨年10月18日以前に解体・保管されていた国産牛肉について、国の助成で全国農業協同組合連合会(全農)などの業界団体が買い取り、焼却処分する制度。対象となる肉は全国で約1万2000トンで、焼却費用として201億円が見込まれている。騒動の影響は輸入牛の売れ行きにも出ていた。
雪印食品は雪印乳業の子会社でハム・ソーセージなど肉加工品を製造。雪印乳業の食中毒事件でとばっちりを受け、売り上げが激減していた。