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(回答先: 返答:昨秋からの「ヒト狂牛病」騒動の顛末……について 投稿者 佐藤雅彦 日時 2002 年 5 月 17 日 01:55:09)
この"新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病疑惑の患者"の記事の見出しは『首都圏在住女性に「狂牛病発症」決定的!』となっていて、のちに執筆者はそれについては不適当だったと同問題追跡の後記事のなかで謝罪しています。
ただ、
>のちに誤報だったと判明してもフォローや訂正がないなら、無責任きわまるわけです。
その患者さんが新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病ではなかったと確実にわかったら、これはたしかにやってほしいことですね。
こういう問題の「煽り」というのはむずかしいですね。専門家でもまだ未知の部分だらけの疾患だし、それを専門外の人間が取材し、まとめるのですから、意図しないところでの「煽り」も生ずる可能性が高いともいえますから。
食品における現在の悪しき実態が、消費者の側の問題も大きいというのもよくわかります。形がよくないと売れないとか、虫食いの跡が少しでもあるとやはり売れないとかいうものもその一つですよね。そのために生産者は様々な、本来は不要である技術(農薬の増分、遺伝子操作など)を使うわけです。ただ、こういう消費者の側の問題があるということを、消費者のほうがあまりご存じないという問題もあるのではないでしょうか。売り場には当たり前のように「形がよくて、虫食いもない」ものが陳んでいるので、それが本来自然なものだと錯覚すらしているかもしれないと思います。
現在の「狂牛病」周辺の推移は、正直言うと僕は単に政府が思惑どうりに事を運んでおり、闇に葬られつつある部分のほうが多いんではないか、この静けさはまがいものではないかとも疑っています。
たとえば、「全頭検査」にしても、
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週刊DIAS 2001・11・12号
「どの産地?調理法は?牛肉を安全に食べる方法」より
《 食肉処理場に出荷される牛の全頭検査が始まった10月18日、農林水産省、厚生労働省は「今後市場に流通するのは検査で安全が確認された牛の肉だけ」と「安全宣言」を発した。
だが、その直前、狂牛病発生の本家本元であるイギリス政府機関FSA(フード・セーフティ・エージェンシー)は、「日本が全頭検査を開始するが、感染牛は一頭も検出されないだろう」という趣旨のリリースを出していた。
農業情報研究所(WAPIC)の北林寿信所長はこう説明する。
「確かに、18日から食肉処理されるすべての牛に対して検査が実施されるようにはなりました。しかし、これまで狂牛病感染が発見された牛でもっとも若いものは42ヵ月なんです。ところが、日本の食肉市場に主に出荷されるのは30ヵ月くらいの牛です。その脳をいくら検査しても、狂牛病は発見されないだろう、したがってこれは無意味な検査だとFSAは言いたいのです」》
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という事実があるわけです。
2頭目の狂牛病を発生させた北海道・猿払村ルポ
政府の失政が続けば「怪しい牛」はどんどん「闇」に葬られていく
http://www6.plala.or.jp/X-MATRIX/data/post1214s.html
に次のようなものがあるんですが、危険なものなら危険ときちんと認めるということを出発点とした透明性のある政策が、一番必要で、また良い結果にもなると思われます。
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また別の酪農家・A氏は、
「どうせなら、どんどんBSEの感染牛が出たほうがいい。その方が原因も究明されるだろうし、国も補償について真剣に考えるようになるだろう」
とも吐き捨てた。
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「他の地域でも怪しい牛は、どんどん闇に葬られるようになるはず。そうなれば、原因の究明も感染経路の解明も不可能になります。それでいいのですか、ということです」
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