(回答先: アルツハイマー病誘因物質生成 微量アルミで促進?読売新聞 投稿者 小耳 日時 2002 年 3 月 22 日 12:05:53)
ごく微量のアルミニウムと、ごく小さな脳こうそくなどによる低酸素状態が重なる
と、細胞がアルツハイマー病の引き金物質を大量に作ることを、大阪大の遠山正弥教授
らの研究チームが培養神経細胞を使った実験で確認した。アルツハイマー病は、85歳
以上の5人に1人がかかるといわれている。アルミとの関係は30年ほど前から疑われ
ていたが、明確な証拠はなかった。29日から静岡県浜松市で開かれる日本解剖学会で
発表する。
研究チームは、人の神経がん細胞を、有機アルミを67.5ppb(ppbは10億
分の1)含む培地で3カ月培養した後、低酸素状態にした。すると、1時間後に、アル
ツハイマーの引き金と判明している変異型プレセニリン2(PS2V)というたんぱく
質を作り始めた。低酸素だけ、またはアルミだけの場合もPS2Vを作るが、量が少な
かった。
研究に当たった片山泰一助手と大学院生の松崎伸介さんは、アルミと低酸素という2
つのストレス要因が重なることで、強い病原性を発揮すると見ている。
水道法では、水道水のアルミニウム濃度目標を200ppb以下としている。今回の
実験はそれ以下だった。鳥取大医学部の飯塚舜介・助教授(医療環境学)は「アルミは
腸での吸収率が極端に低いので、飲み食いしたものに入っているアルミがそのまま脳の
細胞にいくわけではない」と話す。(00:09)