投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 25 日 17:15:58:
「日本ヒト細胞学会」の奥村秀夫理事長が所有していた「ヒト細胞株」が、債権者の申し立てに基づき差し押さえられ、26日に競売にかけられる予定になっていることが分かった。奥村理事長の債務不履行の結果、差し押さえられたとみられる。
ヒト細胞株は人から採取され、培養された細胞の塊。医薬品の開発実験や生命科学の研究に使われる。
東京地裁執行官が9月に張り出した公告などによると、6月27日に奥村理事長に対する債権者から執行の申し立てがあり、7月に執行官が品川区内のヒト細胞学会事務局から細胞株を差し押さえた。その後、専門家に価値の鑑定を依頼し、競り売りの基準となる価格の回答を受けた。
競売にかけられるのは「ヒト正常細胞株等入りアンプル等入りタンク(液体窒素入り)」が2本。同地裁によると、細胞株は「動産」と扱われ、現在は東京都港区内のクリニックに保管されている。ヒト細胞株が債権として差し押さえられたのは初めてとみられる。
細胞を海外から輸入する業者は「日本国内の細胞株の市場は4〜5億円程度ではないか」と推定する。
ベテラン裁判官は「生活必需品などの差し押さえ禁止財産にはあたらないし、公序良俗に反する物でもないので、差し押さえの対象物になる」と話している。
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