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(回答先: あっしらさんの投稿に関して。 投稿者 マクロス。。 日時 2002 年 6 月 29 日 13:06:13)
「マクロス。。」さん、初めまして。
簡単にレスします。
>ということは、現在はまだ同一商品で日本製もがんばってますが、もっと日本製が消
>えた時に、中国の混乱・戦争などで、商品が輸入できなくなると、その時インフレと
>いうことになるのかなあと思ったのですが。
こういう場合にはインフレになると思います。
>細かいテクニックではなく、メイドインジャパンが、がんばりつづけることのみが、
>経済が混乱しない力になるということなのでしょうか?
頑張り過ぎもよくありません。貿易収支の黒字が過大ということは、他の国の労働機会を過大に奪うことであるとともに、自国の労働成果が大量に流出するということを意味するので、ほどほどでなければなりません。
足りない物を輸入し、余剰の物を輸出した結果が、貿易収支プラマイゼロになったでいいのです。
日本は破格の生産性を達成しています。(勤労者の給与が米国よりも50%以上も高いのに大きな対米黒字を続けているのがその証です)
生産性が高いということは、1人の生み出す労働の価値が高いということです。
日本の生産性が米国のそれの2倍であれば、日本人1人は米国人2人分の労働価値を生産しているということになります。
これは、“余力”とも言えます。
日本は、“余力”を活かせば、1億2千7百万人がそこそこの生活を維持することができるのです。
“余力”を少ない人間が独り占めにしようとすればするほど、日本経済はおかしくなっていきます。
>100円ショップは確かに安くていいのですが、これが100円なら日本人は一体何
>をつくればいいのだろう?
中国で生産して日本に持ち込んで100円で小売りできる“工業製品”であれば、そのほとんどが日本で生産しても100円で小売りできるはずです。
地価は別として、人件費が中国の10倍だとすれば、1/10の人間で生産するシステムを造ればいいのです。高い製造技術を持つ日本は、それが実現可能です。
製品は、その製造原価に占める人件費の割合が低くなればなるほど、逆に言えば、生産設備償却費が高くなればなるほど生産性が高くなります。
そういう生産システムを日本で造ってきたのに、1/10の人間で造れるシステムをさらに人件費が1/10の中国で動かし始めているというのが最近の動きです。
(現段階で、中国にはそういうシステムを自前でつくることはできません。また、そういうシステムを購入するのも厖大な資金が必要になります。日本の企業にはそれほど負担ではありませんが、中国の企業にはとてつもない負担になります)
かつては、10人で生産するものを8人で生産できるようにと頑張ってきたのに、それよりは、1/10の人件費のところに生産拠点を持っていけばいいと安易に考えるようになったと思っています。
もう一つは日本企業が追求する利益額が高いからです。
中国の企業経営者は、日本円で1万円の利益が出れば大きな儲けと考えますが、日本の企業経営者は“はした金”だと考えてしまいます。(外国人出稼ぎ労働者の金銭感覚と日本人の金銭感覚を較べるとわかります)
100円ショップで売っているものには、少ない利益や利益なしでも企業が存続できればいいと考える日本企業が生産したものも多いと思いますよ。