(回答先: レス3:政府以外にも“カネ不足”の経済主体がいる 投稿者 あっしら 日時 2002 年 4 月 23 日 22:19:10)
>しかし、重要な考察対象が抜けている。
>それは、増大する失業者であり、一時的な借り入れをすれば維持できるかもしれない中小企業の存在である。
この作者は、別のコラム『地価が下がって誰が損をしたか』で次のように述べております。
地価の上昇は、本来的には景気にも影響しないし、経済に何ら新しい恵みをもたらしてくれない。
土地を買いたい人から売りたい人への所得移転の効果でしかないのだ。それなのに、地価が上がると資産効果が発生して景気が良くなるというのは、大地主のような金持ちにより多くのお金を持たせた方が、一般庶民がお金を持っているよりも金遣いが荒い分だけ消費が増えるという論理が必要である。確かに金持ちの方が金遣いは派手かもしれない。また、”カジノ・マネー効果”と言って、突然予想外に大儲けしたお金はすぐに失っても気にならないという指摘もされている。博打うちが宵越しの金を持たないのと同じかもしれない。しかし、これらはもう少し検討してみる余地はありそうだ。普通に考えたら、貧乏人は貯蓄する余裕がないので所得の略全てを消費に回しており、一方で金持ちは貯蓄する余裕が大きい分だけ貯蓄率が高そうなものだからだ。だとすれば、地価上昇による資産効果は、ただ単に”気のせい”でしかない。人々が”儲かったような気分(錯覚)になる”から消費するということである。
⇒http://www1.sphere.ne.jp/curio/economic/property.htm
ですから、必ずしも弱者の視点からの考察がもれているとは言い切れない点もあるかと思います。それは、増税の対象者に関しても同じ
かと思います。結局、土地の人為的価格吊り上げは、低所得者から高額所得者への所得移転にしかならないという観念を持っているから
です。このコラムの主張に連続性があると考えればという前提ですが....