(回答先: Re: ペイオフ上限一千万円の理由って何? 投稿者 歩行者 日時 2002 年 4 月 04 日 09:55:13)
ご教授ありがとうございます。
本来、自分で調べなければならないことをみなさんにお願いして、申しわけありません。
で、実際にご指示のサイトを見てみました。
まず日本共産党主催の「どうなってるの? ペイオフ解禁」は、1971年にペイオフ制度が発足し、当初の一人につき元本100万円から年々引き上げられ1000万円とされたということはわかりましたが、なぜ1000万円なのかはわかりません。あとはペイオフ解禁反対の記事ばかりです。
次の、石原のぶてる事務所主催の「日本経済起死回生トータルプラン」中の「直接金融後進国の日本を変える」です。これは石原伸晃本人によるもので、どこかの講演をまとめたもののようです。が、ここでも1000万円由来の謎ははれませんでした。興味深いのは、郵便貯金の上限が1000万円であること、日本の個人の金融資産が1400兆円であり、人口が12000万人とすると、一人当たりだいたい1000万円超とすると、日本の個人の金融資産とほぼ同額になるという指摘です。
前者は1000万円上限の背景を何となく感じさせるものです。後者は、こじつけというか、だからどうしたとつっこみを入れたくなる、いったい何を言いたいのかさっぱりわからない指摘です。
親父も単細胞の脳構造を持つ特異体質の人間という認識でしたが、こちらはそれに輪をかけて単細胞人間のようです。
このページの後半には驚くべき指摘もありました。
日本は、個人消費が年間300兆円にものぼり、世界に類を見ない消費大国であり、これ以上「いくら消費の拡大を唱えて、ばらまき的な減税をやっても、もう普通の人の消費がこれから先、そんなに大きく伸びるはずがない」と石原は述べています。「すでに日本人の個人消費は巨大すぎるくらいに膨張したのですから、これ以上に小原庄助さんになれるか、なるのがいいかというと、私はそうは思わない」。ではどうするかというと、「金持ち、高所得層は違います。彼らは、そもそも生活の必要が会っての消費ではなく、楽しみのために消費する性向を持っていますから、それを刺激するために大胆な方策もあります。」……書き写すのもバカらしくなってきました。金持ち、高所得層を刺激するために、これまでタブー視されてきた政策も考慮の対象とすると、石原は述べてきます。これは、課税最低限の引き下げ、高額所得者減税、消費税率のアップということでしょう。
貧乏人は、生きていられるだけで満足していればいい、楽しみのための消費は金持ち、高所得層に任せておけ、というわけですね。帝国主義時代のノー天気なお坊ちゃん政治家を見ているようで、怒りを通り越して、ばかばかしくて笑うほかありません。このコンテンツは、石原のほか、塩崎恭久、根本匠、渡辺喜美の連盟ですか、自民党若手実力者も同様の認識と考えていいでしょう。もちろん、八百屋の平蔵、安部、福田、そして小泉も同様の認識でしょう。こんな政府というか、与党というか、体制は、一刻も早く表舞台から消えてほしいですね。
1000万円の謎は、私自身もう少し真剣になって調べてみたいと思います。