(回答先: 巨大スーパーに勝つ老ウサギおじいさんのお店 投稿者 モルオ=モルモット 日時 2002 年 3 月 14 日 23:19:21)
モルオ=モルモットさん、こんにちわ。
私も、生鮮食料品の価格競争力については、昔から所有している自前の土地の上に店舗を築き家族労働で営業して小売店のほうがスーパーよりも高いと思っています。
加工食品やトイレタリーは、メーカーの価格支配力が強く、大量仕入れで値引き交渉を行うスーパーに対抗するのは難しい面もあると思います。それでも、小売商人が勉強し、“品質”などを重視するメーカーと組んでいけば、品質&価格で対抗できると考えています。
スーパーがのさばる地域経済よりも、家族経営の小売店が軒を連ねている地域経済のほうが好ましいと考えています。
>デフレ経済下の時代は、コストがかからない個人商店の時代になるのである。
>巨大恐竜が環境変化に適応できず、滅んでいったが、次の時代を担う小動物の時代が
>やってきたのだ。
こうなるかどうかは予断を許さないと思っています。
ご指摘のように、「スーパーの進出とともに客足が遠のき、零細の個人商店は次々と店じまいしていった」という現実があるからです。
これは、地域住民の買い物スタイルの変化との関係があります。
共稼ぎ家庭が増えたことで、買い物が週に数回というサイクルになり、1回の買い物で様々な商品をまとめて買うようになりました。
そうなると、あそこのほうが果物は安いんだけど、荷物を持ってわざわざ行くのは面倒だから、割高だけどこのスーパーでついでに買ってしまうということになる場合が多くなります。
所得がぎりぎりの人はそういうわけにはいかないので、面倒でも個々の商品でいちばん安い店を探して買い物をするでしょう。
そして、今は少し違うと思いますが、零細商店の跡取りも、跡を継ぐより、会社勤めをしたほうが所得が多いと考えて店じまいしたのではないかと推測します。
(90年より前であれば、店の土地をそれなりの価格で売ることもできました)
老うさぎおじさんの店は、店舗があるんだからなにもしないより働いたほうがいいし、そんなに儲けなくても生活さえできればいいと思って営業を続けているんだと思います。
東京などのように、市場規模が大きければ、スーパーと個人商店の共存もはかれますし、スーパーをものともしない商店街もありますが、地方都市では限られたパイの奪い合いになるので零細商店は苦境に立たされると思います。
それでも、大局的な歴史の流れとしては、モルオ=モルモットさんが言われるように、「巨大恐竜が環境変化に適応できず、滅んでいったが、次の時代を担う小動物の時代がやってくる」と考えています。
恐竜の最後のあがきは獰猛ですし、実際の恐竜と違って“経済的恐竜”は自滅することはありません。小動物が倒してあげる必要があります。