幹細胞研究目的 受精卵利用を非難〜教皇庁生命アカデミー(カトリック新聞)

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投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 30 日 19:47:01:

回答先: ヒトのクローニング認めず ローマ法王 投稿者 倉田佳典 日時 2000 年 8 月 30 日 19:04:23:

【バチカン8月24日CNS】
バチカンが、たとえ人道的目的だとしても、幹細胞研究のために人間の受精卵を生産し、利用することは、非人道的で不必要な行為だと非難した。
教皇庁生命アカデミーが八月二十四日、発表した文書は、大人の幹細胞研究は、倫理的問題も起こしておらず、最近は成果も報告されており、奨励できるとしている。
同アカデミーの文書は、八月二十三日に米国政府が、受精卵を使用した幹細胞研究プロジェクトのために連邦基金の創設を決定したことを受けたもの。八月中旬には、英国の医療関係者が、科学者たちが、「治療的クローニング」と呼ばれる手法で複製した人間の受精卵から、幹細胞を得ることを許可するよう促す発言をしていた。
幹細胞は画一的な基本的細胞で、繰り返し自己複製し、さまざまな体組織をつくり出す。幹細胞が、いろいろな体組織を生成できることから、科学者たちは、特に年齢に伴う退行性疾患などの、さまざまな疾病の治療に有望だと見ている。
バチカンの文書は、幹細胞を得るために受精卵を生産し利用することは、いのちをもった人間である受精卵を、権利をもった対象としてでなく「単なる細胞の蓄積」と見なしてしまうことに等しい、としている。
「受精卵は、『一人の人間』として、その命に対する権利をもっている。従って、その受精卵の福祉のためにならないいかなる介入も、その権利に対する有害な行為となる」と同文書は指摘している。
幹細胞を取り出す処置は、「人間の受精卵を、深刻かつ修復不能なほどに損傷するもので、その成長を中断させてしまう」もので、「重大な非人道的行為であり、従って、厳重に禁止されている」と同文書は強調している。
また同文書は、同様な倫理的懸念を理由に、幹細胞を得るために受精卵を複製する「治療的クローニング」も厳しく非難している。




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