海底に祈り届かず、悲しみの乗員家族(讀賣)

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投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 22 日 02:07:09:

回答先: 最後のシグナルは「SOS、水が…」=生存の原潜乗組員が必死の連絡(時事通信) 投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 22 日 02:04:55:

【ムルマンスク(ロシア北西部)21日=花田吉雄】
ロシア原子力潜水艦「クルスク」(乗員百十八人)の沈没事故で「全員死亡」が確定した二十一日も、乗員の家族らはロシア北西部にあるクルスクの母港ビジャエボ基地で祈りつづけ、絶望の時を迎えた。 ビジャエボ北西のムルマンスク市の中央駅に同日朝、六十歳半ばの老夫婦がモスクワ発の夜行列車から降り立った。息子がクルスクに乗っていたという。「クルスク乗員の関係者の方々」と書かれたプラカードを持った海軍士官にすがり付いた夫婦は、抱きかかえられるように送迎バスへ。
重苦しい空気に満ちたバス内では、十一人の家族らが、言葉を交わす余裕もなくうつろな目で出発を待っていた。
バスが出る間際、高齢の女性が外から運転手に向かい、「力付けてあげたいから、いれてよ」とドアをたたいた。海軍将校に説得されて立ち去る際、女性は「あまりの悲劇でかける言葉もないけれど……」と一言。
モスクワ、サンクトペテルブルクなどから夜行列車で到着した家族らは、この日午前だけでも三十三人。これまで二百三十二人がビジャエボに入った。夜には、モスクワからチャーター便二機が約二百人を乗せてムルマンスクに着く。
基地内の教会では二十四時間ミサが行われ、家族らは海軍の守護天使に乗員生還を祈願し続けた。
基地では、多数のカウンセラーが不安に痛めつけられた家族らに対応した。家族の世話係を務めるミハイル・シーロフ海軍大佐は「全員死亡」確認の直前、「いちるの希望が家族を支えている」と語った。その望みも打ち砕かれた。



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