投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 20 日 14:38:42:
回答先: <露原潜事故>ダイバーが現場海域で潜水開始 タス通信(毎日新聞) 投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 20 日 14:25:03:
【ワシントン19日=西田令一】
ロシアの原子力潜水艦「クルスク」の沈没事故をきっかけに、米国の専門家などの間から「ロシア軍は原潜戦力を大幅に削減すべきだ」との声が上がり始めた。
米国防総省系の有力シンクタンク、ランド研究所の海軍専門の上級研究員、ロバート・バットン氏は十八日、「(原潜の)維持に百円必要とすれば十円しか手に入らない。車のエンジン・オイルを五年に一度しか交換しなければどうなるか。車と同じことは潜水艦にも起きる」とロシア原潜の現状を説明し「削減すべきかどうかではない。削減は不可避だ」と指摘した。
ロシア海軍の戦力はこの十年で五分の一足らずに低下し、このうち原潜は一九九〇年の百十四隻から二十八隻に削減されている。
ロシアの艦船は一度演習すると、長く港に停泊して動かない。昨年はわずか四日間の演習で海軍の燃料備蓄が尽きたといわれるほどカネがないからだ。
兵士の給与は何カ月も遅配し、士気の低下も著しい。米シンクタンク、「不拡散問題研究所」(CNS)の旧ソ連圏専門家、クレイ・モルツ氏によると、カムチャツカ半島では今年初め、水兵二人が退役した原潜に侵入し、金めの部品を持ち去った際に、原子炉を作動させようとした事件まで起きている。
モルツ氏は、ロシアにはもはや大きな原潜戦力を維持する力はないとし、「大幅な削減」を提唱する。ただ、退役する原潜の解体問題もある。今でもロシアの退役原潜約百隻が解体されずに放置されている。
ロシアの軍備管理専門家は「クルスク」の事故直後、米紙ニューヨーク・タイムズに、八百億ドルに上るロシアの対外債務の一部を帳消しにし、そのカネを解体費用にあててはどうかとする論文を寄稿、ロシア原潜問題の深刻さを改めて印象づけている。