原潜沈没での露の衝突説、欧米と対立姿勢鮮明に(讀賣)

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投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 18 日 23:24:54:

回答先: <露原潜事故>2回に及ぶ爆発を観測 ノルウェーの地震研(毎日新聞) 投稿者 FP親衛隊國家保安本部 日時 2000 年 8 月 18 日 21:30:39:

【モスクワ18日=瀬口利一】
バレンツ海で沈没したロシア海軍の原子力潜水艦「クルスク」の沈没原因をめぐり、露政府・海軍当局は十八日、北大西洋条約機構(NATO)諸国の潜水艦などとの衝突説を強く示唆し、搭載魚雷などの爆発説に傾く欧米諸国と真っ向から対立する姿勢を鮮明にした。艦内の調査すら行われていない段階での強引な「衝突説」の流布は異例といえ、国民の間で根強い反欧米感情を利用し事故責任の所在をあいまいにしようとする意図を読み取る声さえ上がっている。
クルスクの沈没海域からの地震波を探知したというノルウェーの地震研究所が十八日発表したところによると、爆発は十二日午前七時半(グリニッジ標準時)から、TNT火薬百キロ未満と同一〜二トンに相当するものが二回、二分十五秒の間隔をおいて測定された。また、権威ある英国の軍事誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーの専門家も、クルスクの艦首部に積んだ短距離対潜ロケットSSN16一基の弾頭部分(TNT火薬六十キロ)が何らかの異常で爆発、さらに複数のロケットが誘爆したとの分析を示した。
これに対し、露政府の事故調査委員会を率いるクレバノフ副首相や運輸当局者は外国の潜水艦などとの衝突説を繰り返し強調。国内メディアでも相前後して、米海軍などの関与とするかのような露骨な報道が展開された。
十八日付セボードニャ紙が「事故翌日の十三日に米国の対潜哨戒機二機が演習海域に飛来した」「バレンツ海にいた米潜水艦がノルウェーに五日間の緊急寄港許可を求め、許可された」などとする消息筋の話を報じ、独立テレビも同日午後、難航する救助活動の様子を伝えた後、同様の「米潜水艦関与説」を流した。
こうした露側の姿勢に、NATO諸国に事故責任を転嫁しようとする意図を読み取る外交筋らもいる。
ロシアでは昨年三月、ユーゴスラビアへのNATO軍による空爆に対抗し、北洋艦隊が北極海で大規模な軍事演習を展開。その際、バレンツ海で偵察中だった米国のロサンゼルス級原潜を発見、露艦艇などが追跡して演習海域から追い出すことに成功したとの報道も流れた。このように、冷戦後もNATO側と露海軍が互いの演習を、潜水艦などで接近して偵察するのが常識化している現状では、クルスクの沈没原因として強引な「衝突説」を唱えても、一定の説得力を持たせることは出来る。活動の支援を英国やノルウェーに頼ったことで、露海軍指導部のメンツがつぶれたことは明白で、今回、衝突説を強力に押し出す背景には、「自己過失」が原因として特定されることによる軍の一層の威信低下を避けようとする意図が働いている可能性は否定できない。



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