「盗聴法以前に、この国には人権もなかったのだ・・・」

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投稿者 陰謀王子☆彡 日時 2000 年 8 月 18 日 18:35:52:

一人でも多くの人に知って欲しい。分水嶺を越えた、この国の現実を……。

どきゅめんと日誌より転載

2000/08/15、火曜

 お盆休みの最中に盗聴法が施行された。奇妙なことに、マスコミはこの日のニュースで盗聴法の特集を組んだところはなかった。今さらジタバタしても遅いということだろうか。その機材も公開されたが、ノートパソコンなどどれも持ち運びの出来るようなものばかりだ・・・機動性を重視したということか。これを見た多くの視聴者は『なんだ、こんなものか』と、シンプルな機材に意外に思ったことだろう。警視庁はそれを狙ったのかも知れない。しかし・・・それらがエシュロンの巨大なシステムにリンクされることを想像するとき、その背後には一分間に二百万を選別するという何台ものスーパーコンピューターが唸りをあげて解析する光景も見えてくる。そのことの恐怖はこれから思い知らされるはずである。警察の「犯罪性のあるものに限って」という言い訳も、そのためには関連がある全ての傍受が許されることで、犯罪には無縁な人々も傍受の対象となってしまう。捜査における拡大解釈によってもこれは偽善であろう。
 去年の今ごろ、私は警察署で指紋を強制的に採取された。無銭飲食ということだが、代金は貰っていると店主が言うにもかかわらず・・・警察は意図的に罪をつくる捏造でもって私を拘束したのだ。つまり私を訴えるいかなる被害者もいないということだ。しかしながら、いったん署内に連れ込まれれば弁護士を呼ぶことすら出来ない警察権力の無法地帯となる。両腕を押さえられながら自由を束縛され身動きできないまま指紋を採取され、写真を撮られる・・・その体験は貴重だった。法務局にも相談したが、彼らも警察の違法は認めながら「では警察を訴えますか?」というところで矛を収めようとする。実際のところ、警察を訴えても勝った例はないと、暗に示唆しながら・・・さらに私を驚かせ、落胆させたのは何人かの有識者へ相談した時のことだった。彼らは一様に警察相手に喧嘩しても無駄だと、最初から取りあってくれなかったことだ。盗聴法以前に、この国には人権もなかったのだと・・・
 知人の何人かに話をしても、ただ笑うだけ・・・転んで擦りむいた傷ぐらいにしか思われない。今度はあんた達、普通の人々が警察のターゲットになるよ。そんなとき、少しは私の言葉も思い出すかも知れない。そんな捨て台詞しか言えない自分が歯がゆい。あれから一年・・・何事も無かったように歳月は過ぎたが、私の記憶から消えないのは、不当に採取された私の指紋と顔写真が、事件が起こるたびに警察署内で照合されているということだ。そうした体験から、私は今度の盗聴法施行を深刻に受け止めている。冗談ではない、人類への最大の背信行為が警察権力によって行使される暗黒社会が到来したのだ。すでに約束されていたというべきか・・・最終的には人類と権力の魔性が対立する構造との人権闘争でしか、真の平和は訪れない予感がしている。


陰謀王子コメ

盗聴法の是非は、論ずる以前の問題だが、
これには、見落としてはならないもう一つの側面がある。

それは、この法(法でも何でもないけどね……)を押し付けてきたのが、
他ならぬ《奴等》だということだ。

奴等が“スウィッチ”を押したかどうかは、
『政界茶番劇』を見ていれば、誰にだって一目瞭然。

どんな反論も通じず、ゴリ押しが通ってしまう政局……
それこそが《奴等》がスウィッチを入れた何よりの証し……。

そして、多くの人が、じきに気づくだろう……。
自分たちが一体、どんな《からくり》の中で“飼育”されてきたかを……。
(今の日本じゃ、死んでも気づかないノンキ君もいるかもね……)


日々更新される迸る(ほとばしる)思い……
『どきゅめんと日誌』はこちら!




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