投稿者 倉田佳典 日時 2000 年 7 月 10 日 19:20:19:
07/10 10:34 在英日本大使館で大量盗難 古書や美術品150点以 外信27 #01
【ロンドン10日共同=松島芳彦】在英日本大使館の地下書庫か
ら、日本研究に関する貴重な外国の古書籍や美術品が過去三年間に
内部の関係者によって大量に盗み出され、古書市場などで売りさば
かれていたことが十日分かった。
ロンドン警視庁が盗難事件として捜査しているが、盗品の回収は
難航。複数の関係者によると、書庫の整理を担当していた英国人男
性が犯行の一部を認めている。被害は確認されただけで百五十点以
上、市価数千万円に上り、林貞行大使(元外務事務次官)の管理責
任も問われそうだ。
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盗まれたのは、英国の日本研究者らで組織され、林大使が名誉総
裁を務める「日本協会」(共同理事長・ホワイトヘッド元駐日英国
大使、トレンチャード卿)のコレクション。協会が百年以上にわた
り収集し、一九九一年から現在の大使館に保管を委託していた。
盗品には江戸時代中期に来日したドイツ人博物学者ケンペルの「
日本誌」英訳初版本(一七二七年、市価約三百万円)、オランダ宣
教師モンタヌスが一六六九年に書いた「東印度会社遣日使節紀行」
(同二百万円)など、今はほぼ入手不可能な文献が多い。
日本の皇室が駐日英国大使に贈った美術品なども含まれていると
いう。
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犯行を認めている男性について、大使館は「日本協会が派遣した
人物」として直接の監督権がなかったことを強調。だが、男性の書
庫への出入りは一回ごとに大使館側が認可することになっていた。
この男性は約三年前から恒常的に大型の古書を外部に持ち出し、
盗品はクリスティーズの競売などを通じて日本市場に流れたほか、
男性が昨年夏に訪日した際売った可能性が強い。
日本協会関係者がことし五月、協会への寄贈書を書店で発見して
報告するまで、大使館は盗難に全く気付いていなかった。
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