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回答先: Re: 第2回NASDA/CNES主催日仏宇宙協力シンポジウムの開催結果について 投稿者 茄子駄 日時 2000 年 6 月 06 日 14:30:14:
「地震予知」に革命が起きる
衛星データで高い予知が可能
2番目の方法は、人工衛星を使って電離層内部、そして上部の以上を観測する。
この手段として、現在、ロシアの衛星から送られてくるデータを解析し、電離層の中の電子プラズマ密度の異常を計測する方法が採られている。電離層の下部が荒れて、下がってくるのだから、電離層内部や上部にも異常が出ているはず。これを衛星から間近な距離で観測するのだ。
問題は、日本のは独自の地震予知衛星を持っておらず、現時点では前述のようにロシアからの衛星データに頼るほかないことだ。
日本独自の地震観測衛星を打ち上げるのが手っ取り早いのだが、
「明確な効果が保証されないと、専用衛星の打ち上げは難しい(NASDAの担当者)」
という事情がある。
いずれにせよ、正確な予知に結び付けるためにも、地震専用の衛星打ち上げが早道なのは間違いない。
しかし、光明もある。
「2002 年の初めに、フランスがディメーターという地震観測予知の専用衛星を打ち上げます。NASDAでも、専用衛星を提案していますが、それを先取りしたものです。
これがうまくいけば、その次のディメーター2を日仏で共同開発する可能性もあります。日本の場合、地上環境が整っているので、衛星からの情報をリアルタイムで解析できるのですから、私は期待をもってますね(早川教授)」
明日にでも大地震が起きるかもしれない国に住んでいる限り、5年でももどかしいが、「(地震学では)地震予知不可能」という結論が出ている今、これにかけてみるのも、日本のフロンティアと思うのだが。