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回答先: 第2回NASDA/CNES主催日仏宇宙協力シンポジウムの開催結果について 投稿者 茄子駄 日時 2000 年 6 月 06 日 14:28:20:
地球観測分科会
災害監視セッションにおいては、宇宙技術を利用することによる自然災害の監視と、軽減を目的として議論を行った。
その際、災害多発国をどのように援助するかについての検討を行なうとともに、災害の発生前、発生中並びに発生後に利用される異なる種類の地球観測データの利用について検討を行った。災害軽減のために使われる既存のSPOT等の衛星データやALOSなどの将来衛星データの実用的な利用への詳細な方向について検討することを合意した。
地球観測データ利用セッションにおいては、データ継続性、観測頻度、リアルタイムでの利用が重要であることが強調された。また、データの相互利用のためにデータフォーマットやメタデータの構造、データカタログ、データ品質などの標準化が重要であることを合意した。更にヨーロッパ地域におけるALOS国際データノードをフランスに設置することについての方向性が合意され、1999年6月までに最終決定するための討議を行うこととした。
将来協力セッションにおいては、地球科学研究の成果について討議し、またグローバルな地球環境と自然災害についての理解を深めるための科学協力を推進する決定を行った。
プロジェクトレベルにおける日仏二国間協力が強化されることとなった。地球環境問題に関してADEOS-IIにPOLDER-IIセンサを搭載する協力を継続し、またADEOS-II後継ミッションにPOLDER後継センサの搭載やPROTEUSバスの利用の可能性について討議することとした。自然災害に関しては、災害による被害軽減についてのデータ利用の議論を継続するとともに、DEMETERミッションのために日本の科学利用者の組織と連携を取るとともに、ALOSと連動した小型衛星によるSARインターフェロメトリ応用観測についての合同調査を実施することとした。なお、DEMETER後継ミッションについても検討することとした。
これらの検討を継続するため、「地球観測データ利用促進プロジェクト」及び「将来ミッションプロジェクト」の二つの作業グループが設立された。