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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記が極秘に中国を訪問している――30日、こんな情報が北京を流れ、関係者をあわてさせた。歴史的な南北首脳会談を来月12日に控えているだけに、あながちデマとは言い切れない。中国政府が肯定も否定もしなかったため、憶測が憶測を呼ぶ事態となった。
火付け役となったのは韓国紙・中央日報の30日の報道。金総書記が29日に列車で北京に到着したと、北京の消息筋の話として伝えた。この報道について中国外務省の章啓月副報道局長は同日の記者会見で「中朝双方はハイレベルの相互訪問の継続で認識が一致している。この件について協議を続けている」と答え、明確な事実確認を避けた。
複数の北京の韓国大使館筋によると、「それらしい兆候もあり、可能性は排除できない。中国政府は一切の確認に応じてくれない」という。北京の北朝鮮大使館には、普段と違った様子は見られなかった。
南北首脳会談を前に、中朝がハイレベルの意見交換をする可能性は外交筋の間で指摘されてきた。
(22:24)