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回答先: 恐竜祖先のは虫類に羽根〜鳥類進化の学説揺らぐ【ワシントン22日共同】 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2000 年 6 月 23 日 20:54:13:
2000.06.26 Web posted at: 6:17 AM JST (2117 GMT)
ワシントン(AP)
鳥でも恐竜でもなく、羽根のある動物がいた――小さな体に複雑な羽根を持っていたハ虫類「ロンギスクアマ」の化石が、鳥類の祖先をめぐる論議に一石を投じている。恐竜が進化して鳥になったという定説に疑問符がついたのだ。ロンギスクアマの化石そのものは、30年あまり前に中央アジアで発見されていたが、最近になって米国の学者の目に触れ、にわかに注目を浴びている。
ロンギスクアマは1969年に中央アジアのキルギスタンで発見され、モスクワの博物館の片隅に保管されたまま、日の目をみることはなかった。米カンザス州のショッピング・モールの特別展に出品された際、オレゴン州立大学の古生物学者、ジョン・ルーベン氏とテリー・ジョーンズ氏らが注目、研究結果を「サイエンス」6月23日号に発表した。
ロンギスクアマはハ虫類の仲間と考えられ、恐竜やワニ、鳥に進化したと考えられている。ルーベン氏とジョーンズ氏は、小さなロンギスクアマの化石の背中部分についた付属肢を羽根だとみて、化石を詳しく調べた。ジョーンズ氏によれば、羽根は十分に発達しており、頭や肩などの骨格も「きわめて鳥に近い」という。
「鳥でも恐竜でもなく、羽根のある動物がいた。つまり、恐竜が進化して鳥になったという説はあやしい、ということになる」と、ソノマ州立大学の古生物学者でルーベン氏らと共同研究を行ったニコラス・R・ガイスト氏は指摘する。
これに対して、恐竜の進化を専門とするイエール大学のジャークス・ゴーシアー氏は「恐竜が進化して鳥になった、という説を示すデータは山ほどある。ロンギスクアマの保存状態は悪く、たくましい想像力の助けがあって初めて重要だと思える程度のものだ」と一蹴する。さらに「ロンギスクアマを最初の鳥とみなすのは、人間が霊長類でも哺乳類でもないというのと同じくらい唐突だ」と語り、多くの古生物学者が支持する説をくつがえすには、もっと研究を重ねるべきだ、としている。